東芝、CO2濃度を2秒弱で測定 26年めどに実用化へ

複数の気体を含む混合ガスから二酸化炭素の割合を測定できる新技術を取り入れた試作機(東芝提供)

 東芝は8日までに、混合ガスをセンサーで感知し、二酸化炭素(CO2)など複数の気体の濃度を2秒弱で測定できる技術を開発したと発表した。温室効果ガス排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの実現に向け、CO2などの排出をリアルタイムで正確に把握する需要が高まるとみて、2026年をめどに実用化を目指す。

 従来型の装置は大がかりで測定に5分程度かかるため、導入例は少ないという。一方、新技術を取り入れた試作機は1.7秒で測定でき、大きさも200分の1以下の手のひらサイズに抑えられた。

 試験ではCO2、水素、一酸化炭素を同時に計測できた。今後、測定できる気体の種類を増やしていく方針。

© 一般社団法人共同通信社