トゥールーズのEL出場が許可! ミランとのマルチクラブ・オーナーシップ懸念もUEFA説得に成功

[写真:Getty Images]

トゥールーズの2023-24シーズンのヨーロッパリーグ(EL)出場が正式に認められた。フランス『レキップ』が報じている。

日本代表FWオナイウ阿道が在籍するトゥールーズは、リーグ・アン復帰1年目を13位でフィニッシュし、残留を確定。また、クープ・ドゥ・フランスを制覇したことで、2023-24シーズンのEL出場権を獲得した。

ただ、EL出場は欧州サッカー連盟(UEFA)が定める規則上の問題によって一時不透明な状況に。

トゥールーズのオーナーであるアメリカの投資会社『レッドバード・キャピタル・パートナーズ』は、イタリアの名門ACミランの株式の過半数を保有し、同じくオーナーを務める。

そして、UEFAは以前から競技の公平性への危惧からUEFAコンペティションに同じオーナーが所有するクラブの同時出場を禁止。過去にはこの問題を理由に、RBライプツィヒとレッドブル・ザルツブルクが所有権の変更を余儀なくされていた。

今回のケースではミランがチャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ出場権を確保し、トゥールーズはELグループステージからの参戦となるが、両者の戦績次第でEL決勝トーナメントで対戦する可能性もある。

そういった中、トゥールーズは『レッドバード』の創設者であり、ミラン現会長のジェリー・カルディナーレ氏が、先日に行われた総会で取締役の辞任を発表。

この動きもあり、トゥールーズは『レッドバード』にもはや両クラブにおいて意思決定能力がなく、資金面の取り決めに関しても独立性を保証するのに十分であることを、UEFA側に納得させることに成功したようだ。

ただ、UEFAは両クラブに対し、来シーズンに向けて相互間での選手の売却および貸し出し、また補強に関する独立性を確保するよう要請したとのことだ。

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