ヒ素検出、三井石油開発が謝罪 周辺への排水は当面継続

記者会見で謝罪する三井石油開発の原田英典社長(中央)ら=8日午後、北海道蘭越町

 北海道蘭越町で資源調査の掘削中に蒸気が噴出し、周辺の水から高濃度のヒ素が検出された問題で、調査主体の三井石油開発(東京)の原田英典社長が8日、同町で記者会見し、「多大な心配と迷惑をかけ、深くおわびします」と謝罪した。噴出現場から約1キロ離れた井戸に注入するためのパイプラインが完成するまで2週間かかり、その間は周辺への排水を続けるという。体調不良を訴える人は4人となった。

 北海道の担当者から速やかに敷地外への排水を止めるよう指導を受けたことを明らかにし、原田社長は「そのために全力を尽くしている」と理解を求めた。

 健康被害や農作物への影響は、因果関係を調べ個別に対応するとしている。

地熱発電の資源量調査現場で噴出する蒸気=5日、北海道蘭越町

© 一般社団法人共同通信社