能登空港開港20周年、親子で祝う 旅客機見学やグラスづくり 記念イベント始まる

日本航空大学校が実習に使用する旅客機を見学する来場者=8日午前11時50分、能登空港

 能登空港開港20周年記念イベントは8日、同空港で2日間の日程で始まった。大勢の親子連れらが旅客機の見学やパイロットとのじゃんけんなど多彩な催しを楽しみ、節目を祝った。

 空港に隣接する日本航空大学校が実習に使用している純国産旅客機「YS―11」が駐機場に置かれ、約120人が同大学校航空整備科の学生から説明を受けた。野々市市粟田6丁目の会社員河合俊典さん(35)は「20周年イベントを楽しみに家族で来た。旅客機を間近で見ると大きくて迫力があった。能登の振興のために空港がもっと発展してほしい」と話した。

 空港のマスコットキャラクター「スカイのっぴー」をあしらった20周年記念の図柄を描いたグラスづくりが人気を集めた。駐車場では、能登まるごとマルシェ&まいもん市が開かれ、能登丼や焼いた能登かきなどを販売するテントが並んだ。ほくりくアイドル部などが出演したステージイベントも盛り上がった。

 日本航空学園体育館では、約350人が出席して記念式典が行われ、のと里山空港利用促進協議会長の馳浩知事、のと里山空港利用促進同盟会長の坂口茂輪島市長があいさつ、西田昭二国土交通政務官、近藤和也衆院議員らが祝辞を述べた。

 能登空港は2003年7月7日に開港し、羽田便が1日2往復している。県によると、開港以来の搭乗者数は278万8258人となっている。

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