「昆虫の聖地協議会」を設立 魅力PR、観光で連携

福島県田村市で開催された「昆虫の聖地協議会」の発足式=8日午前

 昆虫の魅力や豊かな里山を町おこしにつなげようと福島、大阪、宮崎3府県の15市町村が8日、「昆虫の聖地協議会」を設立した。福島県田村市で開かれた「全国クワガタサミット」に合わせ発足式を開き、観光事業などでの連携を確認した。

 協議会は、昆虫を活用した観光客誘致に取り組んでいる田村市を中心に、東電福島第1原発事故で避難指示が出るなどした福島県の12市町村が参加。昆虫の生息や豊かな森林で関心を持った大阪府の箕面市と能勢町、宮崎県延岡市も加わった。

 発足式で田村市の白石高司市長は「昆虫に関する新たな産業創出の可能性や、原発事故で荒廃が進んだ里山が回復していく姿を発信したい」とあいさつした。

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