スヌーズレンでリラックスを 岡山の大西さん 普及へ出前体験会

スヌーズレンを体験する参加者ら

 光や音で五感を刺激しリラックスを促す「スヌーズレン」の普及を目指す建築士の大西直美さん(44)=岡山市南区=が、出前体験会を開いている。7日は障害のある子どもを育てる親らに体感してもらった。

 依頼した倉敷市の認定NPO法人「ペアレント・サポートすてっぷ」事務所で実施。大西さんは天井にカラフルな光を映し出すライトや音の鳴るベルなどを持参し、くつろげる空間をつくり上げて特徴を説明。ゆったりとした音楽が流れる中、自閉症や知的障害者・児の母親ら7人が照明を落とした部屋で思い思いの時間を過ごした。

 長男(25)が重度の知的障害という女性(53)=倉敷市=は「子どもが一人きりの時間を過ごしたいときにぴったりの場所だと思った」と話した。

 大西さんは昨秋から出前体験会を始め、これまでに瀬戸内市でも行った。今後も要望があれば出向くという。

 山陽新聞社は地域の課題解決や魅力創出を図る「吉備の環(わ)アクション」として、大西さんの取り組みを紙面掲載で後押ししている。

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