南禅寺(京都市左京区)の境内で倒れていた旅行者を連携して救助したとして、近くの東山高の生徒と教員、造園会社従業員の計3人が左京消防署から感謝状を贈られた。
5月30日朝、東山高1年有村護さん(15)が登校中に南禅寺三門近くで男性が倒れているのを発見。別の生徒に声をかけ、登校指導で通学路に立っていた教員川口真さん(54)に知らせた。
川口さんは2年前に救命講習を受けた経験があり、すぐに男性の胸骨圧迫を開始。境内にいた植彌加藤造園従業員の杉原信彦さん(51)も駆け付け、川口さんと交代して胸骨圧迫を続けた。5分ほどで救急隊が到着、男性は救急車の中で意識を回復した。
先月30日に行われた贈呈式で、左京消防署の和田太志署長が「それぞれに勇気ある行動力に感謝したい」と3人をたたえた。有村さんは「普段と違う出来事に遭遇して怖かったが、勇気を出して行動することが大切だと学んだ」と話した。