天空の城になぜかウサギ…2023年限定の御城印帳を発売 福井県大野市、実は藩主土井利忠ゆかりの動物

土井利忠ゆかりのウサギや大野の偉人を連想させる色をデザインした御城印帳=福井県大野市元町の市観光協会

 福井県の大野市観光協会は、同市の越前大野城が雲海に浮かんだように見える「天空の城」が描かれた御城印帳を販売している。今年の干支(えと)で、江戸時代に大野藩の藩政改革をした藩主土井利忠にゆかりがあるウサギを描いた今年限定のデザインと、昨年と同じ2種類のデザインの計3種類を用意した。

⇒「どうする家康」合わせ春限定版の御城朱印 福井県の若狭国吉城歴史資料館が販売

 今年限定版の御城印帳は、利忠の兜(かぶと)にはウサギの装飾があったことにちなみ、桜や紅葉、雪といった四季を背景に飛び跳ねるウサギや「天空の城」のイラストを配した。

 また、越前大野城を築いた戦国武将金森長近が織田信長の親衛隊「赤母衣(ほろ)衆」に所属していたことから赤色をベースとしたものと、利忠が「柳涯(りゅうがい)」と名乗ったことにちなみ柳色(くすんだ黄緑色)を基本とした昨年と同じデザインも準備した。

 ウサギが描かれた御城印帳は150冊限定で2800円(税込み)。赤色の御城印帳は100冊、柳色の御城印帳は50冊限定で、ともに2500円(同)。いずれも越前大野城と大野市観光協会で販売しており、郵送販売も受け付ける。問い合わせは同協会=電話0779(65)5521。

© 株式会社福井新聞社