世界一過酷なモータースポーツ「ダカール・ラリー」に日光市出身のメカニック・斎藤明延さんが選出

 「世界一過酷」といわれる自動車のオフロードレース、ダカール・ラリーに来年(2024年)出場する車両の技術者・メカニックに日光市出身の男性が選出され8日、本人がトークショーで意気込みを語りました。

 メカニックとして選ばれたのは、栃木日野自動車鹿沼営業所で働く日光市出身、38歳の斎藤明延さんです。

 斎藤さんが出場するダカール・ラリーは、かつてはフランスのパリからセネガルのダカールまでをコースとしていたことから「パリダカ」の愛称で親しまれてきました。現在は、サウジアラビア国内のみとなりましたが、それでも8000~ら9000キロの整備されていないコースを2週間かけて走ることから「世界一過酷なモータースポーツ」とも言われています。

 自動車メーカーとしても、このレースに参戦することで自社の車の耐久性などを証明できます。日野自動車は1991年の初参加から32回連続の完走を果たしてきました。

 8日は、栃木日野自動車鹿沼営業所に従業員やその家族、県内で自動車整備を学ぶ専門学生や高校生が集まり、レースでドライバーを務める菅原照仁さんが斎藤さんを激励しました。

 ダカール・ラリーに関わることが長年の夢だった斎藤さん。今後、東京の日野自動車本社で車両の組み立てに携わり、来年のレースに向けて準備を進めていくということです。

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