日本勢唯一のトータルアンダーパー 畑岡奈紗は悲願へ「狙えない位置ではない」

6打差を追う(撮影/高藪望)

◇海外女子メジャー◇全米女子オープン 2日目(7日)◇ペブルビーチGL (カリフォルニア州)◇6509yd(パー72)

畑岡奈紗は2バーディ、4ボギーの「74」とスコアを落としながら、通算1アンダーで首位と6打差5位につけて今季メジャー第3戦を折り返した。

フィールドで6人まで減ったトータルアンダーパーは、過去最多11人が予選を通過した日本勢でも唯一。「あしたしっかり伸ばせれば、狙えない位置ではないと思う。伸ばせるように頑張りたい」と悲願達成へのチャンスに気合がみなぎった。

チャンスメークはできている(撮影/高藪望)

メジャーでは自己最高となる1打差3位のスタートから、この日も2バーディが先行した。2打目の3Wで花道の手前まで運んだ6番(パー5)は、3打目のアプローチが絶妙。右からフォローの強風が吹く中、30ydほどの寄せはエッジにキャリーさせて距離感を完ぺきに合わせた。

終盤、曇り空に夕日も(撮影/高藪望)

海からの強烈な風をダイレクトに感じるエリアで、簡単には勢いに乗せてくれないのがペブルビーチ。名物の7番(パー3)はフォローの風で、グリーンのやや手前側に切られたピン。ギリギリを狙ったティショットがわずかに届かずバンカーへ入ってボギーをたたくと、崖越えとなるセカンドで前の組のプレーを長々と待った8番も奥の厄介なバンカーに打ち込んでスコアを落とした。

悪くない位置で週末へ(撮影/高藪望)

9番で2m弱を残した返しのパーパットを決めきり、「2パットでいけたのは大きかった」。悪い流れを断ち切る底力を発揮しつつ、やはりタフな後半でも2ボギーが重なった。少し引っ掛け気味だったアイアンの修正、硬さを増してきたグリーンでのパッティングのしっかりとした転がりをポイントに挙げ、優勝争いを見据えた。

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