raffinee 日産メカニックチャレンジZ GT4がS耐第3戦SUGOでZ GT4とチームに初PPをもたらす

 7月8日、宮城県のスポーツランドSUGOでENEOSスーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONE第3戦『SUGOスーパー耐久3時間レース』の公式予選が行われ、混戦のST-Zクラスは大塚隆一郎/富田竜一郎/名取鉄平組raffinee 日産メカニックチャレンジZ GT4がポールポジションを獲得。ニッサンZ GT4に世界で初めて、そしてTEAM ZEROONEにとっても初めてのポールポジションをもたらした。

 2023年からこれまで走らせてきたST-3クラスのraffinee日産メカニックチャレンジZに加え、ニッサンZ GT4のパイロットカスタマーチームとしてraffinee 日産メカニックチャレンジZ GT4を投入したのがTEAM ZEROONE。日産販社のテクニカルスタッフや日産自動車大学校の学生が参加し、サーキットで経験を積む『日産メカニックチャレンジ』の活動を行いながらシーズンを戦っているが、第3戦SUGOの予選で、ニッサンZ GT4にとって記念すべき結果を残した。

 8日の公式予選は、直前に雨が止みドライコンディションに転じていたものの、スーパー耐久の予選が始まるとともに弱い雨が降りはじめ、非常に難しいコンディションとなった。そんななか、Aドライバー予選に出走した大塚は4周目に1分27秒967をマーク。ST-Zクラスのトップにつけた。

「前日から富田選手に良いアドバイスをいただいています。富田さまさまです(笑)。コンディションとしてはまだウエットパッチがある状況だったので、タイムがどうなるかはあまり意識せずに臨みましたが、結果的に1分27秒台が出たので良かったです」と大塚。

 そんな大塚の好アタックに続き、富田も難しいコンディションのなかアタックをみせる。「あまり濡れていないと聞いていてコースインしましたが、意外と濡れていて。ドライにかけて内圧を下げていったのですが、しばらくは厳しい状態でした。ただ何周か走ったらコンディションも良くなりましたね」と富田は僅差のなかで4番手につけ、合算で2分55秒265を記録し、ST-Zクラスのポールポジションを得た。

「昨日良かったフィーリングのセットアップだと少しアンダーステアがあり、TEAM IMPULに対して少し遅れてしまったのは個人的には残念でしたが、大塚選手が良いアタックをしてくれてタイム差をつけてくれたので、チームとしてもZとしても初めてのポールポジションを獲ることができました」

 これで今季のST-Zでは、開幕から2戦続いた埼玉トヨペット GB GR Supra GT4の連続PPを止めるとともに、2022年から参戦するTEAM ZEROONEにとって、そして今季からスーパー耐久とピレリGT4アメリカに参戦しているニッサンZ GT4にとって初ポールポジションとなった。

 TEAM ZEROONEは今回3時間レースということもあり、篠原拓朗がエントリーせず、大塚と富田、そして名取鉄平の3人でレースを戦う。「自分としてもスーパー耐久での初優勝を狙いたいですね」と2022年からチームに携わっている名取も決勝へ向けて意気込んだ。

 柳田真孝ゼネラルアドバイザーのもと和気あいあいとした雰囲気の中ながら、日産メカニックチャレンジのスタッフたちとともにスーパー耐久を戦っているTEAM ZEROONE。まずは喜びに沸いた予選日となったが、決勝レースでチームの雰囲気をさらに盛り上げる結果を手にできるか、期待が高まるところだろう。

2023スーパー耐久第3戦SUGO raffinee 日産メカニックチャレンジZ GT4

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