2位名古屋と首位横浜FMの直接対決、2-2の痛み分け…勝ち点差「4」のままに【明治安田J1第20節】

明治安田生命J1リーグ第20節の1試合が8日に豊田スタジアムで行われ、名古屋グランパスvs横浜F・マリノスは2-2で引き分けた。

前節終了時点で2位の名古屋と首位の横浜FMによる勝ち点4差の大一番。名古屋は出場停止明けの米本が先発復帰した一方で、横浜FMも直近2試合で欠場が続いた永戸がスタメンに戻った。

タイトルレースを引っ張る両雄の一戦は名古屋のアグレッシブさが際立つ入りとなり、8分に敵陣右サイドでのボールカットからカウンター。バイタルエリア左で相手のブロックボールを拾った永井が半ば強引に左足を振り抜くと、松原にディフレクトして浮き上がったボールがうまくゴール右に吸い込まれ、名古屋が先行する。

先に失点の横浜FMだが、27分にバイタルエリア左で獲得したFKから、エウベルが右ポスト直撃の右足フィニッシュでゴールに迫ると、その1分後にGK一森の見事なパントキック一本で相手の守備をひっくり返してカウンター。抜け出したエウベルがボックス右でGKランゲラックも交わして無人のゴールに流し込み、追いつく。

そのゴールからボール保持の部分でもリズムが生まれ始めていった横浜FMはどんどんとペースを引き戻していき、35分に見事な中央突破から逆転。敵陣中央の藤田がバイタルエリア左の西村にパスを出して前に向かっていくと、アンデルソン・ロペスのスルーから右足インサイドのフィニッシュをゴール右下に沈めていった。

入りのところこそ中盤から前の守りを機能させ、そのまま先制したが、次第に横浜FMの修正力に上回られ、前半のうちに逆転を許した名古屋。37分に米本の負傷交代にも見舞われてしまったが、後半開始早々の47分にボックス左のマテウス・カストロの折り返しにキャスパー・ユンカーが左足で合わせ、食らいつく。

この後半から名古屋も修正してきてみせ、横浜FMの攻めを受ける時間もありながら、勝ち越しを目指すと、64分にボックス左の永井が冷静な切り返しで相手のタックルを交わしてからのクロスで絶好機。ファーサイドに飛び込んでいった和泉がフリーでボールを受けるが、押し込み切れず、チャンスを不意にしてしまう。

その後、互いに交代カードを切っていくなか、ペースを取り戻す名古屋は86分にマテウス・カストロがネットを揺らしたが、酒井のオフサイドで認められず。後半アディショナルタイム6分も攻め合いとなるが、次のゴールが遠く、引き分けに終わった。

名古屋は連勝ならずも2試合負けなしに。横浜FMは連勝が「6」で止まったが、7戦無敗としている。

名古屋グランパス 2-2 横浜F・マリノス

【名古屋】

永井謙佑(前8)

キャスパー・ユンカー(後2)

【横浜FM】

エウベル(前28)

藤田譲瑠チマ(前35)

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