生涯にわたりフランスの風景を描き続けた画家、ユトリロの生誕140年を記念する企画展「ユトリロ展」が、新潟市秋葉区の市新津美術館で開かれている。個人所蔵の作品を中心に貴重な国内コレクション約70点が並んでいる。
新津美術館などが主催。生まれ育ったパリの街並みや教会を、白い絵の具を多用し哀愁漂うタッチで描いた「白の時代」の油彩画約30点が見どころだ。その後の色使い豊かな「色彩の時代」や晩年の作品など、画風の変化も楽しめる。
母親と訪れた東区の会社員女性(39)は「『白の時代』の壁の描き方が面白かった。陶器のような質感があり、独自に追求された表現だと感じた」と話した。
8月27日まで。月曜休館(祝日の場合は翌日休館。7月24日、8月14日は開館)。一般1200円、大学・高校生千円、中学生以下無料。問い合わせは同館、0250(25)1300。