児童ヒーロー熱演 富山・西田地方小、演劇集団富山舞台の団員と公演

熱演する児童と団員=富山市西田地方小

  ●創校150周年を記念 西村まさ彦さん見守る

 富山市西田地方小創校150周年を記念した演劇公演は8日、同校で行われた。6年生17人が舞台に上がり、同市出身の俳優西村まさ彦さんが主宰する演劇人養成塾「ウエスト・ビレッジ・アカデミー(W.V.A)」卒業生らでつくる「演劇集団 富山舞台」の団員とともに悪の組織と戦うヒーローなどを熱演し、全校児童や保護者、地域住民ら約500人を楽しませた。

 ヒーローと悪の組織の戦いを題材に、正義とは何かを問う「これから正義の話をしようゼ」を上演した。児童はヒーローの一員やヒーローを支援する博士の助手を演じた。照明や音響などの舞台補助として7人が参加した。

 出演した児童は6月から毎週木曜日、放課後2時間ずつ稽古に取り組んだ。ヒーローの一員を演じた佐藤深桜さん(11)は「役者さんたちが優しく教えてくれて、練習はきつかったけど頑張ることができた」と笑顔を見せた。博士の助手として出演した松井勇君(11)は「本番はすごく緊張したけど、楽しかった」と振り返った。

 富山舞台の小学校での公演は、同市広田小に続き2校目。ステージを見守った西村さんは「舞台に上がった子も、鑑賞していた子も、きょうの舞台を何かを始めるきっかけにしてほしい」と話した。

 記念式典が行われ、山下信義校長、浅井昌代PTA会長、河本伸二自治振興会長が式辞を述べた。児童による同校の歴史にまつわるクイズも行われた。

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