水難の高校生、遺体発見 名護東江海岸 海保が原因調査

 名護市の東江海岸で遊泳中だった高校生の岸本大河さん(17)=同市=が沖に流され行方が分からなくなった件で、8日、付近の海岸でうつぶせの状態で漂流する岸本さんが発見された。同日午前6時ごろ、名護市消防本部の職員が岸に引き上げたが、その場で死亡が確認された。

 名護海上保安署によると、8日午前5時40分ごろ、通行人の男性から、名護市東江の海岸で「海上50メートルのところに人が浮いている」との110番通報があった。家族によって岸本さんと確認された。名護海保が詳しい原因を調べている。

 名護海保などによると、6日午後3時5分ごろ、名護市東江の東江海岸から約100メートル沖合で「男性1人が流されている」との119番通報が、岸本さんの友人からあった。岸本さんは東江海岸で友人6人と遊泳していたところ沖に流された。友人らは自力で岸に戻ってきた。

 東江海岸は離岸流が発生しやすい海域で、第11管区海上保安本部が注意を呼び掛けていた。名護海保によると、岸本さんと一緒に遊泳していた友人は「足が引っ張られるような感覚があった」と話していたという。

 事故発生後から名護海保や消防、名護署などが周辺海域で捜索活動を続けていた。8日も早朝から実施予定だった。

 第11管区海上保安本部は、マリンレジャーの際には離岸流や気象・海象に注意を払い、ライフジャケットを着用するよう呼び掛けている。

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