消防庁長官がパロディー公式認可!「ハヤブサ消防団」版消防団員募集ポスター、 全国1000カ所超で展開中

テレビ朝日系で7月13日にスタートする連続ドラマ「「ハヤブサ消防団」(木曜午後9:00。初回は拡大スペシャル)の、ポップなパロディービジュアルが話題を呼んでいる。それが「消防団…ありやな!?」というキャッチコピーを掲げた“「ハヤブサ消防団」版・消防団入団募集ポスター”だ。

中村倫也が主演を務める「ハヤブサ消防団」の原作は、数々のヒット作を世に送り出してきたベストセラー作家・池井戸氏の最新作であり、氏の“もう一つの真骨頂”ともいえる新機軸のミステリー。舞台は豊かな自然が広がる長閑な集落で、しかも主人公は池井戸氏が自身を投影したミステリー作家という、これまでの作品とは一線を画す異色作となっている。物語は、スランプ気味の作家・三馬太郎(中村)が亡き父の故郷、“ハヤブサ地区”に移住するところから幕を開ける。都会のストレスから解放され、穏やかな生活をスタートしたはずの太郎だったが、地元の消防団に加入したのを機に、連続放火騒動に巻き込まれ、住民の不審死など怪事件にも遭遇。ハヤブサを守るべく真相を追ううち、集落の奥底にうごめく巨大な陰謀に突き当たる。ハヤブサの深層で一体何がうごめいているのか? 予測不能な怒濤(どとう)のストーリーが展開。物語の鍵を握るミステリアスなヒロイン・立木彩を川口春奈が演じることも注目されている。

総務省消防庁では、今年1月から消防団入団促進サポーターとして、和牛、間寛平、横澤夏子、オズワルド、ゆうちゃみが集結した消防団員募集ポスターを展開。そのデザインを、主演の中村をはじめ「ハヤブサ消防団」で消防団員を演じる満島真之介、岡部たかし、梶原善、橋本じゅん、福田転球、生瀬勝久がまさかの“完コピ”。並べてチェックすると分かるように、ピンクのキラキラ背景もそっくりで、それぞれが本家さながらのポーズを決めている。

今回のタイアップについて、前田一浩消防庁長官は「消防団は『自らの地域は自ら守る』という精神に基づき組織された、地域を守るために欠くことのできない存在ですが、消防団員数は年々減少しています。特に、20代・30代の若い団員の減少が顕著であることや、女性の団員が少ないことが現状です。そのため、消防庁では、消防団員を確保するため、消防団の認知度向上や理解促進に取り組んでいるところです。原作の『ハヤブサ消防団』、私も大変楽しく、後半はドキドキしながら読ませていただきましたが、ドラマ化されるとお聞きし、これは消防団のPRのチャンスだと思いました」と公式にパロディーを認可した経緯を説明。

続けて「消防庁のような、ある意味お堅いイメージのある国の役所が、ゆうちゃみさんという、いわゆる“ギャル”をメインにした消防団PRポスターを作るなど、女性や若者に関心をもってもらおうと取り組んできたところです。このたび、幅広い層に人気の中村倫也さんをはじめ、『ハヤブサ消防団』の出演者の皆さまとタイアップすることによって、さらに多くの方々に、消防団に興味をもっていただくことを期待しています」と語り、「長官室にはタイアップポスターと消防団PRポスターを並べて掲示しています。訪れる方には『面白いですね』と言っていただいておりますが、かなり思い切った取り組みだったかと思います。若い職員に乗せられてしまいました(笑)」と、いまだかつてないコラボであることをアピール。柔軟かつ大胆な試みだけに、SNSでも「この名バイプレーヤーたちが本気でキラキラポスター作るあたり絶対面白くなるじゃん」「これ欲しい」「じわじわ来る(笑)」などと反応が集まっている。

この「ハヤブサ消防団」版タイアップポスターは全国の都道府県、市町村、消防本部など1000カ所以上に4万枚を配布・掲出。いろいろな場所で見かける機会がありそうだ。

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