有機農業の推進に取り組む茨城県常陸大宮市で8日、住民や消費者、流通関係者向けの現地見学会が開かれた。県北農林事務所と同市、同市三美地区で有機野菜に取り組む農業法人・カモスフィールド(笠間市)が共催し、畑の見学や野菜の収穫体験を行った。
同市は昨年、県内で初めて「有機農業推進計画」を定めた。カモスフィールドは就農から約10年を迎え、昨年から同地区にある約2ヘクタールを大宮農場とし、61棟のハウスで小松菜やホウレンソウを生産している。
見学会には三美地区の住民や関係者ら約30人が参加。農場長の横山慎一さん(46)は「大変なことをやっていると思われているが、改善を重ねながら楽しくやっている」と話し、「微生物が育ちやすいように環境を整え、微生物に野菜を育ててもらっている」などと解説した。
ハウス内で青々と育った小松菜の収穫を体験した日立市の主婦、横田加代子さん(57)は「何を作っているのか興味があった。安心で新鮮な有機野菜について話が聞けて良かった」と話した。