豪州交流へ中学生が学習会 江北町「海外こども交流団」

ALTのニコラス先生(右)からオーストラリアのことを学ぶこども交流団に参加する江北中の生徒=江北町公民館

 新型コロナウイルスの影響で中断していた江北町の「海外こども交流団」が復活することになり5日、事前学習会が始まった。江北中の14人が8月のオーストラリア訪問に向け、国の歴史や文化、暮らしを学んだ。

 町公民館であった学習会ではオーストラリア出身のALTニコラス・ルッツァライネンさんが、母国について面積や人口などを日本と比較しながら「先住民や植民地化による移民など多様な人種がいて文化や言葉も異なる」と紹介した。

 日常生活では紙幣が5種、硬貨が6種あることや「カンガルーはどこにもいるけど触らないで」「店は午後6時に閉まるし、土曜日は半日、日祝日は休みが多い」「学校は12年制の4学期ある。弁当持参で給食はない」など、食べ物や観光地なども含めて説明した。

 生徒たちは「物価が3倍ぐらい高いのは驚き」「コアラに触ってみたい」など関心を高めた様子。これから日常英会話や海外でのマナーなど4回の学習会を重ね、8月12日から4泊7日の予定で南オーストラリア州を訪ね「エンカウンター・ルーサラン・カレッジ」の生徒と交流する。

 オーストラリア訪問は2018年に始まり、翌年は相手校の生徒が江北町を訪れた。新型コロナで20年から中断していた。10月には22人が江北町を訪れる予定になっている。(小野靖久)

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