空自「ブルーインパルス」名久井隊長 後輩に「夢の実現」語る/八戸

夢の実現に必要なことを中学生に伝える名久井隊長=7日、八戸第一中

 青森県八戸市は7日、航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」(第11飛行隊)の飛行隊長を務める同市出身の名久井朋之2等空佐(41)を八戸特派大使に委嘱した。名久井隊長は6、7の両日、母校を含む市内の中学校2校で「夢の実現について」と題し講演も行った。

 名久井隊長は同市の新井田小学校、大館中学校、八戸高校を卒業。防衛大学校に進学し、空自の戦闘機パイロットとして活躍。2021年からブルーインパルスに所属し、22年3月に飛行隊長に就任した。

 7日、八戸市庁で交付式が行われ、熊谷雄一市長が名久井隊長に委嘱状を手渡した。69人目の八戸特派大使となった名久井隊長は「ブルーインパルスは全国を飛び回る。八戸市の魅力や良さを全国に知らせたい」と抱負を述べた。

 講演会は6日に大館中、7日に第一中で行った。第一中では全校生徒約400人が参加。名久井隊長は「小学生の頃、三沢基地で初めてブルーインパルスを見て格好いいと思った。自分も空を飛びたいと、小学5年の時にブルーインパルスのパイロットになると決めた」と説明。夢の実現のために勉強や部活に励んで八高、防衛大に進学し、空自ではブルーインパルス隊長という新たな目標に向けて努力した経緯を語った。

 自身の経験を踏まえ、「夢をかなえるためには、明確な戦略を立て、友達を大事にし、諦めず努力を継続する。この三つを実践してほしい」と呼びかけた。生徒からは「夢がかなった今、新たな夢はありますか」など活発な質問が上がった。

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