コラソン、初戦飾れず トヨタ紡織九州に23-34 JHL開幕

 ハンドボールの第48回日本リーグ(2023―24シーズン)が8日、各地で開幕した。琉球コラソンは佐賀県のSAGAプラザ総合体育館でトヨタ紡織九州レッドトルネード佐賀と今季第1戦を戦い、23―34で敗れた。
 コラソンは新加入のイェスペル・ブルーノ・ブラマニスが前半3分過ぎに2分間退場となり、数的不利な状況から7連続失点を喫する。石川出や東江太輝の得点で11―15で折り返し、仲程海渡や髙橋友朗の得点などもあったが、点差を離され、逃げ切られた。
 コラソンの次戦は15日午後6時から県立武道館で大同特殊鋼フェニックスと戦う。
 
 ◇ハンドボール 日本リーグ(8日・稲沢市豊田合成記念体育館ほか)
▽男子
トヨタ紡織九州(2)
 34―23(15―11,19―12)
琉球コラソン(0)
 現在のチームになって初の公式戦となったコラソンだったが、守備の強度や攻守の連係の不足が見られ、トヨタ紡織九州に力の差を見せつけられた。東江正作監督は「完敗でした」と言葉少なだった。

 守備から流れをつくりたかったコラソンだが、相手の日本代表候補・成田幸平が立ちはだかった。守備のプレッシャーが弱く、力強いシュートを成田に決められた。警戒して複数人でマークすると、フリーになった選手に得点を決められる。またコラソン新加入のイェスペル・ブルーノ・ブラマニスが前半序盤に2分間退場したのも重なり、立ち上がりに7連続失点した。

 石川出が今季チーム初得点を決めると、東江太輝のアンダーハンドシュートや髙橋友朗と仲程海渡のサイドからの得点で前半終了時は4点差まで迫った。しかし後半、パスミスなどでボールを失い速攻されるなど点差を離されていった。

 ブラマニスがパスを出しながら相手守備の壁となり、シュートコースを空けるとそこから佐藤草太が得点するなど、今後に期待できそうなプレーもあった。これから台湾出身のウー・ユクシー、パン・エンジャーも選手登録される予定だ。東江監督も「これからどんどん(連係を)上げていかないといけない」と語り、沖縄開催の次戦での白星を狙いにいく。

(屋嘉部長将)

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