県立「高等技術専門校」入校率5割にとどまる 認知度上昇向け名称「テクノスクール」に変更へ

千葉県議会

 千葉県立高等技術専門校6校について、入校者が定員の5割程度にとどまることが、9日までに明らかになった。6日の千葉県議会商工労働委員会で、県産業人材課長が答弁した。県の調査では県内高校生の認知度が2割未満と低迷。認知度向上へ県は、名称を「テクノスクール」に変更する改正条例案を6月定例県議会に提出している。

 同課によると、2023年度の県立高等技術専門校の入校率は最も高い船橋校で73%。一番低い市原校は41%だった。

 認知度の低さも課題だ。県が21年度、県立高2年生を対象に行った調査によると、認知度は19.7%にとどまった。

 県は新たな名称を検討するため、高校生や在籍する訓練生に自由記述形式のアンケートを実施。テクノスクールが最も多く「カタカナ表記の方が身近に感じられ、分かりやすい」「堅苦しくなく、なじみやすい」との意見が寄せられた。

 県は名称変更とともに船橋校でIoTシステム科新設の準備を進めるなど知名度や魅力向上を進める。

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