和歌山県那智勝浦町の世界遺産・熊野那智大社は9日、ご神体「那智の滝」の上に架かる大しめ縄を張り替えた。14日の「那智の扇祭り(火祭)」を控えた恒例行事。
高さ133メートルの滝の落ち口で白装束に烏帽子姿の神職ら5人が命綱を着けると、雨で水量が増し、流れが速くなった川に入って作業。足を取られないように、長さ約26メートル、重さ約4キロのしめ縄を慎重に張り替えた。
作業を終えた神職の井戸大輔さん(42)は「年に1度の大切な祭りが無事終えられるように祈りを込めて張り替えた」と話した。年の瀬にも行われる。