陸自、宮古島の射場で説明会 本格運用目指し、地元住民向け

陸上自衛隊保良訓練場の「覆道式射場」で公開された射撃訓練=9日午前、沖縄県宮古島市

 陸上自衛隊宮古島駐屯地(沖縄県宮古島市)は9日、保良訓練場で、今年3月に完成した「覆道式射場」の地元住民ら向けの説明会を開き、射撃訓練を公開した。地元の理解を得ることが目的で、7月中の射場の本格運用開始を目指している。

 射撃訓練は実弾を使い、標的まで25メートルの距離から小銃射撃と車載射撃を実施。騒音計での測定で、射場内では最大124デシベル、射場外では最大55デシベルだった。駐屯地の担当者は「射場外への影響は最小限だ」としている。

 訓練場のある保良地区周辺では、沖縄戦当時、旧日本軍の弾薬が爆発する事故があったことなどから、実弾訓練や弾薬庫増設に反対する声が上がっている。

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