さようなら、キハ85系 特急で30年以上活躍、JR東海

ラストランを終え、JR名古屋駅に到着した「キハ85系」=9日午後(代表撮影)

 JR東海が1987年に発足して初めて開発した特急用ディーゼルカーで、特急「ひだ」「南紀」として活躍した「キハ85系」が9日、最後の運行を終えた。岐阜県の高山駅を出発して高山、東海道各線を走行、終着の名古屋駅では多くの鉄道ファンが迎え、別れを惜しんだ。

 JR東海によると、キハ85系が登場したのは89年。床を高くする構造の「ハイデッカー」と大きな窓が特徴で、眺めを楽しめる列車として親しまれた。

 9日のラストランは、10両編成の団体列車「さよならキハ85系」号として運行。名古屋駅に到着後、警笛を鳴らしながらホームを去る際には、大勢のファンが「ありがとう」と手を振った。

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