投てき種目の事故防止研修会開かれる 指導者ら40人、座学と実技で学ぶ

ハンマー投げの練習環境づくりについて説明する大山さん(中央)=8日午後、県総合運動公園第2陸上競技場

 陸上の投てき種目で生徒がけがをする事故が全国で相次いでいることを受け、栃木陸上競技協会は8日、宇都宮市西川田4丁目の県総合運動公園で事故防止研修会を開催した。県内の中学、高校の指導者ら約40人が参加し、投てきする際の安全管理と適切な指導を学んだ。

 陸上のコーチングを研究する筑波大体育系の大山卞圭悟(おおやまべんけいご)准教授(53)が講師を務めた。座学では、過去に他県の学校で起きた事故を取り上げ「ほとんどの事例で、投てきする際の注意喚起がされていないか、周囲に届かなかった」などと事故の原因を解説。実技では、投てき物が飛来する可能性のある危険エリアや防護ネットの置き方などを説明した。

 真岡市中村中で陸上部の外部指導を務める内山直彦(うちやまなおひこ)さん(36)は研修会に参加し「死角にある危険性などを学んだ。今後はより細かく生徒に指導できる」と話した。

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