7月10日(月)の天気 梅雨前線停滞で長引く雨 関東を中心に危険な暑さ 東京で今年初の猛暑日か

 梅雨前線が日本付近にかかって3、4日になる。梅雨前線は、あす11日(火)にかけて山陰沖から東北に停滞する見込み。西日本を中心に雨量がさらに増え、予想以上に雨雲が発達するおそれもある。土砂災害など厳重な警戒が必要だ。関東は35℃以上の猛暑日が続出し、熱中症に警戒が必要になる。

九州北部を中心に危険な雨の降り方に

 きょう(月)明け方にかけて、九州北部では1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨を今年初めて観測した所が多く、福岡県と佐賀県、大分県には線状降水帯の発生情報が出された。九州北部を中心に大雨により地盤が緩んでいる所があり、少しの雨でも土砂災害が発生するおそれがある。ただ、きょう10日(月)も九州から東北にかけて、局地的に非常に激しい雷雨になり、大雨になるおそれがある。

 広く晴れ間がある太平洋側や北海道でも、午後を中心に局地的ににわか雨や雷雨になり、激しく降る可能性がある。土砂災害や低地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒、竜巻などの激しい突風やひょうなどにも注意したい。

関東 猛暑日続出で今年初の熱中症警戒アラートも

 最低気温は、関東から西で25℃を下回っていない所が多く、東京都心は3日連続で熱帯夜になる可能性がある。
 日中はきのうより暑さが増し、30℃を超える所が多くなりそうだ。北海道でも30℃以上の真夏日が続出し、札幌では7月上旬なのに3日連続で真夏日になる予想。そして、全国で一番暑くなるのが関東だ。35℃以上の猛暑日が続出し、前橋で37℃、東京都心でも今年初めて35℃と猛暑日になる見通し。

 東京都心では、今年最も早いペースで気温が上がり、午前8時頃から午後8時頃までの半日ほど30℃以上で経過する見込み。熱中症警戒アラートが東京など関東にも今年初めて発表されている。屋外での作業などは、特に暑い昼過ぎを避けて行うなど、万全の熱中症対策を心がけたい。

【熱中症警戒アラート】
茨城、埼玉、千葉、東京、愛知、徳島、宮崎県、鹿児島、奄美、沖縄本島、大東島、八重山

今週 続々と梅雨明けか

 今週は、九州から関東甲信にかけて続々と梅雨明けの発表の可能性があるが、北陸や北日本は雨の降る日が多く、雨量が多くなるおそれがある。からだに堪える暑さ、寝苦しい夜が続きそうだ。

(気象予報士・丸田絵里子)

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