角田裕毅、ペース不足に苦しみ16位「やれることはすべてやった。チームと共にパッケージを改善していく」/F1第11戦

 2023年F1イギリスGP決勝で、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は16位、ニック・デ・フリースは17位だった。

 角田は1周目に16番グリッドから13番手に浮上。セルジオ・ペレス(レッドブル)に抜かれた後、14周目にタイヤをソフトからハードに交換した。18番手でコースに復帰し、32周目、バーチャルセーフティカー導入時にピットインし、ソフトタイヤに換えて、最終スティントは15番手から16番手を走行。ピエール・ガスリー(アルピーヌ)のリタイアで15番手に上がった後、残り2周のところで周冠宇(アルファロメオ)の後ろに下がり、16位でフィニッシュした。

 デ・フリースはファーストスティントをソフトタイヤで27周走りきり、ミディアムに交換して数周後にバーチャルセーフティカーが出動、再びソフトタイヤに換えて、最後まで走り切った。

 テクニカルディレクターのジョディ・エギントンは、次のように決勝日を振り返った。

「とても難しいレースだった。2台とも、ハースやアルファロメオと戦って順位を上げていけるだけのペースがなかった。レース戦略は問題なかった。セカンドスティントでハードとミディアムに分け、大半の他のドライバーたちと同様に、セーフティカー・ピリオドの間にソフトタイヤに交換した。だが、我々がアドバンテージを得られる機会はなかった」

「ここに持ち込んだエアロアップデートは概ね期待に沿っていたと思うが、シルバーストンで前進をもたらすのに十分なものではなかった。ハンガリーに予定されているさらなるエアロアップデートは、この問題を解決し始め、目標達成に向けた軌道に戻るための重要なステップとなる」

2023年F1第11戦イギリスGP 角田裕毅(アルファタウリ)

■角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)
決勝=16位(52周/52周)
16番グリッド/タイヤ:ソフト→ハード→ソフト

 今日のレースは難しかったです。戦略は良かったですが、全体を通してペースがありませんでした。高速時については改善したものの、今日は低速でより苦労しました。

 今後に向けて改善し、修正する必要がある点がまだたくさんあります。でも僕自身に関しては、自分のパフォーマンスに満足しています。やれることはすべてやりました。

 チームと僕は同じ方向に向けて取り組んでおり、今後が楽しみです。パッケージ開発のために力を合わせて努力していきます。これからも力強く戦い続けます。

2023年F1第11戦イギリスGP ニック・デ・フリース(アルファタウリ)

■ニック・デ・フリース(スクーデリア・アルファタウリ)
決勝=17位(52周/52周)
18番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ソフト

 まずまずのレースだった。ソフトコンパウンドで走ったファーストスティントでは高い競争力を発揮し、その競争力を維持しながら、予想していたよりも長く走り続けることができた。バーチャルセーフティカーのチャンスを生かせなかったのは残念だった。最後のスティントはとても苦労した。

 今週、タイヤが路面温度の影響を大きく受けていたので、この点についてデータをチェックする必要がある。

 全体的に、僕たちは望む位置にはいないし、十分な競争力がない。それでもポジティブな要素はいくつかある。レースの大半で良い走りができたと思うからね。

2023年F1第11戦イギリスGP ニック・デ・フリース(アルファタウリ)

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