ノリス2位「マックスやルイスと戦って表彰台。すごく嬉しい」ピアストリと“シューイ”で祝う:マクラーレン/F1第11戦

 2023年F1イギリスGP決勝で、マクラーレンのランド・ノリスは2位、オスカー・ピアストリは4位を獲得、チームは今シーズンここまででベストの結果を達成した。

 ノリスは、2番グリッドからスタートでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を抜き去り、トップに。4周リードを維持した後、抜き返されて2番手に落ちた。その後、フェルスタッペンとの差は徐々に広がっていき、約9.7秒まで拡大したところでバーチャルセーフティカー/セーフティカーが導入。首位フェルスタッペン、2番手ノリス、3番手ルイス・ハミルトン(メルセデス)がそろってタイヤ交換を行った。各車間のギャップは詰まり、リスタート直後、ハードタイヤのノリスは、ソフトタイヤのハミルトンの攻撃に苦しむことになった。しかし激しいバトルの末にポジションを守り切ったノリスは、フェルスタッペンに迫ることはできなかったものの、ハミルトンに最終的に2.985秒の差を築いて2位を獲得した。

 ピアストリは、グリッドと同じ3番手をレース半ばまで維持したが、バーチャルセーフティカー/セーフティカーの数周前にタイヤ交換を行ったことで、ハミルトンの後ろ4番手に落ちてしまった。終盤、ハードタイヤでハミルトンとのギャップを縮めていったものの、0.993秒差の4位となった。

 マクラーレンにとっては今季初表彰台であり、シルバーストンでの表彰台は、2010年イギリスGPでルイス・ハミルトンが2位を獲得して以来のことだった。ノリスがホームのイギリスGPで表彰台に立ったのは初めて。

 レース後、ノリスとオーストラリア出身のピアストリは、大勢のファンの前で、シューイ(オーストラリアで行われる、靴でお酒を飲んで祝う行為)を披露した。

■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラワン・チーム)
決勝=2位(52周/52周)
2番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード

 まず最初に、チーム全員に心から感謝したい。彼らは信じられないほど素晴らしい仕事をしてくれた。彼らのハードワークなしにはこのような結果は得られなかった。

 ルイスとのバトルは素晴らしかったよ。最終的に彼を抑えきることができた。マックスとのバトルは、できるだけ長く引き延ばそうと頑張った。レース半ばは、長く孤独な戦いだったけれど、こうしてホームレースで表彰台に上ることができてうれしい。

 インラップの時は、ずっと、観客の皆に手を振りながら走った。僕とチームを応援してくれたイギリスのファンに心から感謝している。

 本当なら2位と3位を獲得できるはずだった。オスカーは週末を通して素晴らしい仕事をしたね。セーフティカーさえなければ彼が3位に入っていただろう。その結果にふさわしい走りをしていただけに残念だ。

 シルバーストンで素晴らしい結果を出すことができた。これからもチーム全員で努力し続ける。

2023年F1第11戦イギリスGP 2位ランド・ノリス(マクラーレン)と3位ルイス・ハミルトン(メルセデス)

■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラワン・チーム)
決勝=4位(52周/52周)
3番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード

 4位! なんという結果だろう! もちろん、セーフティカーには少し悔しい思いをした。レースの大半で、自分たちは表彰台に上るのだと思いながら走っていたから、そうならなくて、少し辛い気持ちだ。それでも表彰台に上れなくて辛い気持ちになるというのは、とてもいいことだと思うよ。

 今年の最初の状況を考えると、とても満足できる。チーム全体にとって素晴らしい結果だ。また上位を走れるようになり、最高の気分だった。今後が楽しみだ。

2023年F1第11戦イギリスGP 好スタートを決めたランド・ノリスとオスカー・ピアストリ(マクラーレン)

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