闇バイト、手出さないで 茨城高専で県警が講話

茨城工業高等専門学校の生徒にSNSやインターネットに潜む犯罪の危険性を伝える県警職員=ひたちなか市中根

インターネットやSNS(交流サイト)を使った犯罪に巻き込まれるのを防ごうと、茨城工業高等専門学校(ひたちなか市)で6月21日、県警による講話が行われた。サイバー犯罪対策課の吉沼学警部補が講師を務め、2年生約200人が耳を傾けた。

吉沼警部補は、若者が巻き込まれやすい犯罪としてSNSで犯罪の実行役を募る「闇バイト」を紹介。応募すると自分の住所や家族の情報を奪われて逃げにくくされ、強盗の見張り役や麻薬の運び役といった実行犯をやらされるとし、「指示役よりも捕まりやすい捨て駒で、ハイリスクローリターンだ。絶対手を出さないで」と訴えた。

講話では、偽のメールでクレジットカードなどの決済情報をだまし取る「フィッシング詐欺」や、大幅値引きをうたって偽の商品などを届ける詐欺の手口も説明された。

参加した川崎准也さん(16)は「警察の方から闇バイトの話を聞き、より身近に感じた。自分自身でしっかり考え、気を付けたい」と話した。

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