受け入れの病気乳児が入院 北海道「赤ちゃんポスト」

自称「赤ちゃんポスト」を運営する施設=4月、北海道当別町

 北海道当別町で自称「赤ちゃんポスト」を運営する施設が受け入れた先天性の病気を患う女児が、必要な医療ケアを受けられず入院したことが10日、施設への取材で分かった。その後、女児は退院できる状態に回復したが、親権がないため施設運営者の元に戻れず、実親も引き取りを拒否し、受け入れ先は見つかっていない。

 施設は坂本志麻さん(48)が昨年5月に開設。道は乳幼児に対応できる医療機関が近くにないことなどを理由に、受け入れを自粛するよう再三要請していた。

 坂本さんによると、東京在住の夫婦から病気を理由に「育てられない」と相談され、生後4カ月だった女児を今年2月に引き取った。

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