【北京共同】中国国家統計局は10日、6月の消費者物価指数(CPI)の上昇率が前年同月比で0.0%だったと発表した。2021年2月にマイナス0.2%を付けて以来2年4カ月ぶりの低水準。市場でデフレ懸念が強まる可能性がある。上昇率は前月から0.2ポイント低下した。
中国では新型コロナウイルスの感染を徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策が今年1月に終了したものの、経済回復の鈍化が顕著になってきている。若者の雇用環境も厳しく、消費意欲の回復が遅れていることなどが背景にある。
景気下支えのため、中国人民銀行(中央銀行)は6月20日、昨年8月以来10カ月ぶりとなる利下げに踏み切った。