滋賀県甲賀市は、市内在住の子どもの誕生祝い品に木のおもちゃを贈る事業を始めた。昨年6月に開催した全国植樹祭を契機に、市が進める子どもの「木育」の取り組みの一環。このほど贈呈式があり、かわいいタヌキのパズルに母子が喜んだ。
おもちゃは、市産ヒノキを使った木製パズル(幅17センチ、奥行き15センチ)で、市のシンボルであるタヌキと忍者の手裏剣をあしらった。九つのピースに分かれ、積み木や人形遊びもできる。同市土山町の木工作家岡田吉次さんが一点ずつ手作りする。
贈呈式は同市甲賀町の甲賀子育て支援センターで3日に開かれた。岡田さんが「木のぬくもりを感じながら末永く使って」とあいさつし、岩永裕貴市長が母子2組に手渡した。同町の女性(38)は「子どもは口に入れたりするので、安全な木のおもちゃはありがたい。大事に使います」と話していた。
市は本年度650人に贈り、来年度以降も行う予定。