観光船で琵琶湖や水の大切さ学ぶ催し  11月開催、滋賀の食楽しむアトラクションも

琵琶湖や水への思いを表現した川柳の一例を発表する大学生スタッフ。公募で集まった作品はクルーズで紹介される(県庁)

 水をテーマに学び、交流する催し「マザーレイククルーズ2023」が11月11日午後1時から、大津港発着の観光船ビアンカの船内で開かれる。歴史や環境、暮らしなどの視点で琵琶湖や水の大切さを掘り下げるパネル討論や交流会が予定されており、実行委員会が抽選で100人を無料招待する。

 2025年の大阪・関西万博に向け、近畿2府4県が進める「関西・歴史文化首都フォーラム」の初回として開催される。フォーラムは23~24年に各府県の実行委員会が歴史や文化を発信する催しで、滋賀は「水」をテーマに実施する。

 クルーズの第1部はパネル討論。作家今村翔吾さんや石山寺座主鷲尾龍華さん、元フリースタイルスキー・モーグル日本代表の伊藤みきさんらをパネリストに迎え、琵琶湖で育まれた歴史や文化を語り合う。三日月大造知事がナビゲーターとなり、会場の大学生も参加する。

 第2部は、琵琶湖を切り口にした13の目標「マザーレイクゴールズ(MLGs)」を軸にした交流会で、環境保全などに携わる5団体が活動を報告し、参加者の投票で「みんなのMLGs大賞」を選ぶ。滋賀の食を楽しむなどの船内アトラクションも用意される。

 県庁で開かれた記者会見で、同フォーラム滋賀実行委員会の川本勇・統括プロデューサーは「滋賀といえば琵琶湖、そして水。1回目を滋賀でできることが誇らしい」と話し、同フォーラム推進委員会の福井昌平座長は「関西の歴史文化力は世界に誇れる。万博を通じて共感の輪を広げたい」と意気込んだ。

 無料招待への応募は9月30日までに、琵琶湖への思いを詠んだ川柳とともに事務局ユーストンのホームページ内にある専用フォームへ。問い合わせはユーストン077(531)1770。

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