ジョージ・ハリスン生誕80周年記念上映『コンサート・フォー・ジョージ』、ムビチケ前売券(オンライン)の購入特典が決定! ビートルズ研究家・藤本国彦から本編の楽曲解説が到着!

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静かなるビートル、ジョージ・ハリスンの音楽と“美しき人生”を讃え、ジョージが他界した1年後の2002年にエリック・クラプトンらが開催した伝説のトリビュート・コンサート、『コンサート・フォー・ジョージ』。 エリック・クラプトン、、ポール・マッカートニー、リンゴ・スター、ジェフ・リン、トム・ペティ、ラヴィ・シャンカール、ビリー・プレストン、モンティ・パイソンら、ジョージの親しい友人が一堂に会し、奇跡の共演を果たした感動あふれるコンサートとなったのはご承知の通り。今でも語り継がれる伝説のコンサートが、ジョージ・ハリスン生誕80周年を迎える今年、高音質・高画質のリマスター版で日本初劇場公開となる。 7月28日の公開に向け、ムビチケ前売り券(オンライン)の購入特典が「メモリアル・チケット」壁紙データに決定。 2002年11月29日、ロンドン ロイヤル・アルバート・ホールで開催された当時のコンサート・チケット画像と、映画のアートワークをデザインしたスペシャルな「メモリアル・チケット」壁紙。ロイヤル・アルバート・ホールから特別に使用許諾を得て実現した、日本のファン限定の貴重な特典壁紙とともに、コンサートを楽しんでいただきたい。 なお、既に購入されている方にも本特典は贈られるので、ご安心を。 ムビチケ前売り券(オンライン)の購入はこちらから。

▲ムビチケ前売券(オンライン)購入特典「メモリアル・チケット」壁紙データ

また、藤本国彦(ビートルズ研究家)から本作見どころの曲解説も到着。演奏曲目とともにオフィシャル・サイトにて公開されている(www.culture-ville.jp/concertforgeorge)。 本編で歌われる20曲のうち、クラプトンとポールが終盤に歌う「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」を始め、「オール・シングス・マスト・パス」、「ハンドル・ウィズ・ケア」、「想い出のフォトグラフ」、「マイ・スウィート・ロード」、「フォー・ユー・ブルー」、「オール・シングス・マスト・パス」、「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」、「想い出のフォトグラフ」、「マイ・スウィート・ロード」、「フォー・ユー・ブルー」についての曲解説が届きました!「オール・シングス・マスト・パス」、「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」は藤本の曲解説から抜粋したテキスト入りの“曲解説クリップ映像”も。今回解禁する「オール・シングス・マスト・パス」以外のクリップ動画も随時公式HPにアップされるという。

藤本国彦 楽曲解説全文

「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」ポール・マッカートニー&エリック・クラプトン

ポールの登場後、コンサート終盤のハイライトの1曲として演奏された、ビートルズ時代のジョージの代表曲。もともとは68年に発売された2枚組のアルバム『ザ・ビートルズ』(通称;ホワイト・アルバム)制作時に、ジョージがまず68年7月にアコースティック・ギターの弾き語りでレコーディングし、続いて8月に4人で演奏し直し、さらに9月にジョージの誘いからクラプトンが参加した最終ヴァージョンがレコーディングされる、という経緯をたどっている。 ステージでは、ビートルズのそのセッションと同じく、ポールがピアノとハーモニー・ヴォーカルを加え、リンゴがドラムを叩き、そしてクラプトンがリード・ヴォーカルとリード・ギターという、感涙の演奏を観ることができる。オリジナルに忠実に弾こうとしているクラプトンに泣ける。

「オール・シングス・マスト・パス」ポール・マッカートニー

69年1月の「ゲット・バック・セッション」用にジョージが書いた新曲だったが、ビートルズとしては取り上げられず、解散後の最初のソロ・アルバム『オール・シングス・マスト・パス』(70年)のタイトル曲になった。 「ゲット・バック・セッション」ではポールがハーモニー・ヴォーカルを受け持つ演奏もあったが、このコンサートでは、やはり大きな聴きどころとなった「サムシング」に続いてポールが、ジョージの思いを伝えるかのように歌心たっぷりに披露。クラウス・フォアマンがベースを弾いている場面が映るのも見逃せない。エンディング前に一度ブレイクする場面でポールがダニーにギターを向けてちょっとした合図を送るも、弾くのに一生懸命で無反応なダニーの様子が、父親譲りの健気な表情に重なって、何とも微笑ましい。

「ハンドル・ウィズ・ケア」トム・ペティ&ハートブレイカーズ w/ジェフ・リン&ダニー・ハリスン

“覆面バンド”としては過去最大・最強と言えるトラヴェリング・ウィルベリーズ(メンバーはジョージ、ロイ・オービソン、ボブ・ディラン、ジェフ・リン、トム・ぺティ)のヒット曲。もともとはジョージの『クラウド・ナイン』(87年)の好セールスを受け、同アルバムからのヨーロッパでのサード・シングル「ディス・イズ・ラヴ」のB面収録曲としてジェフと用意した新曲だった。 ウィルベリーズのライヴは一度も行われなかったので、この曲がこうして演奏されたのが何よりうれしい。トム・ぺティ&ザ・ハートブレイカーズにジェフ・リン、ダニー、ジム・ケルトナーなどが加わり、ロイ・オービソンのパートはジェフが歌っている。マイク・キャンベルのスライド・ギターとスコット・サーストンのハーモニカの熱演も素晴らしい。

「想い出のフォトグラフ」リンゴ・スター

リンゴのソロ時代の代表作『リンゴ』(73年)からの最初のシングルとして発売され、アメリカ1位、イギリス8位を記録したリンゴの代表曲。ビートルズ時代の自作曲「オクトパス・ガーデン」は、実質ジョージとリンゴの共作曲と言えるものだったが、71年春にジョージと2人で船旅に出た時に一緒に書いたというこの曲は、しっかり2人の名前がクレジットされている。 クラプトン、ジェフ・リン、ダニー、ビリー・プレストンらをバックに、中央で歌う楽しそうに歌うリンゴ。ジム・ホーンのサックス・ソロがさらに見せ場を作っている。

「マイ・スウィート・ロード」ビリー・プレストン

ビートルズ解散後のジョージの最初のソロ・アルバム『オール・シングス・マスト・パス』(70年)からシングル・カットされ、英米1位を記録する大ヒットとなったジョージの70年代の代表曲。シングルに推したのは、アルバムの共同プロデューサーのフィル・スペクターだった。 この曲は、ジョージよりもビリー・プレストンのヴァージョンが先にレコード化されていて、ここでもゴスペル色のやや強いビリーの歌声がいい味わいだ。ダニー、クラプトン、ジェフ・リンが揃ってアコースティック・ギターを弾く様子も見映えがいい。他の見どころは、ジョージ愛用のサイケデリックなストラトキャスターでスライド・ギターを弾くアンディ・フェアウェザー・ロウと、珍しくも完璧に脇役に徹してピアノを弾くポール、である。

「フォー・ユー・ブルー」ポール・マッカートニー

69年1月の「ゲット・バック・セッション」では、ジョージの新曲が、むしろジョンよりもたくさん演奏された。その中でジョンとポールが最も関心を示したのが、それ以前の“ジョージ節”とは異なるカントリー・ブルース調のこの曲だった。 このコンサートでは、リンゴの紹介でステージに登場したポールが、最も大きな歓声を浴びながら最初に演奏した曲である。アコースティック・ギターを弾きながら一声歌っただけで、安心感が強いのに、いきなり引き込まれてしまう空気を即座に生み出すのだから、やっぱりポールはすごい。マーク・マンのスライド・ギター・ソロやゲイリー・ブルッカーのピアノ・ソロも含め、まさに絢爛豪華。

藤本国彦の楽曲解説動画

▼「オール・シングス・マスト・パス」https://youtu.be/JLaquEsbM3g

上記以外のクリップも随時オフィシャルサイト>予告編(https://www.culture-ville.jp/cfgclips)に追加予定

演奏曲目

1. オープニング「サーブ・シャーム」

2.「アイ・ウォント・トゥ・テル・ユー」ジェフ・リン

3.「恋をするなら」エリック・クラプトン

4.「タックスマン」トム・ペティ&ハートブレイカーズ

5.「ハンドル・ウィズ・ケア」トム・ペティ&ハートブレイカーズ w/ジェフ・リン&ダニー・ハリスン

6.「想い出のフォトグラフ」リンゴ・スター

7.「ハニー・ドンド」リンゴ・スター

8.「シット・オン・マイ・フェイス〜ランバージャック・ソング」モンティ・パイソン with トム・ハンクス

9.「ヒア・カムズ・ザ・サン」ジョー・ブラウン

10.「ホース・トゥ・ザ・ウォーター」ジュールス・ホランド&サム・ブラウン

11.「ビウェア・オブ・ダークネス」エリック・クラプトン

12.「イズンド・イット・ア・ピティ」エリック・クラプトン&ビリー・プレストン

13.「フォー・ユー・ブルー」ポール・マッカートニー

14.「サムシング」ポール・マッカートニー&エリック・クラプトン

15.「アルバン」指揮:アヌーシュカ・シャンカール

16.「ジ・インナー・ライト」ジェフ・リン&アニューシュカ・シャンカール

17.「マイ・スウィート・ロード」ビリー・プレストン

18.「オール・シングス・マスト・パス」ポール・マッカートニー

19.「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」ポール・マッカートニー&エリック・クラプトン

20.「夢で逢いましょう」ジョー・ブラウン

なお、今回ジョージ・ハリスンの生誕80年を記念して上映される『コンサート・フォー・ジョージ』は、昨年、開催20周年を記念し、海外で上映された高音質リマスター版。劇場でしか観ることができない妻オリヴィアと息子ダニーからのメッセージも新しく寄せられている。

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本邦初となる劇場公開、静かなるビートル、ジョージ・ハリスンに捧げた伝説のコンサートを劇場の大スクリーンで余すことなく楽しんでいただきたい。

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