憧れの職業、「医師」が急上昇 大切さ再認識、女の子3位

 クラレは10日、今年3月に小学校を卒業した子どもに将来就きたい職業を聞いた調査結果を発表した。女の子の3位に医師(昨年9位)が急上昇し、男の子でも7位(同10位)と人気を集めた。担当者は「新型コロナウイルス対策が緩和される中で、懸命に働く医師の姿を見て、命と健康を守る仕事の大切さを再認識した」と分析した。

 外出して動物とふれ合う機会も増え、女の子では飼育員やトレーナーなどの「動物園・遊園地」が過去最高の4位(同14位)になった。女の子の1位は2年連続で漫画家・イラストレーターとなり、回答の8.3%を占めた。

 男の子の首位はスポーツ選手で、18.0%と圧倒的な支持を集めた。WBCでの日本代表の活躍を受け、3年ぶりに野球がサッカーを上回った。10位には「宇宙関係」が入った。担当者は「民間企業が宇宙産業に参入するニュースに触れ、ロマンを感じているようだ」と説明した。

 アンケートは1~3月に実施。使い終わったランドセルをアフガニスタンに寄付する活動に協力した820人から回答を得た。

© 一般社団法人共同通信社