留学生に高額の違約金誓約書 仙台の日本語学校、認定抹消

仙台市の未来の杜学園=10日午後

 仙台市の「未来の杜学園」日本語科で、ベトナム人留学生に対し、就労のため退学する場合は約100万~300万円の違約金を支払うとした誓約書を提出させるなどの人権侵害行為があったとして、出入国在留管理庁は10日、同科を日本語学校と認める告示を抹消した。5年間、新たに留学生を受け入れられなくなる。学校側は、就労目的の留学を防ぐためだったと説明しているという。

 入管庁によると、同科は2017~21年7月ごろ、「勝手に就労ビザに変更しない」などとし、違反すれば違約金を徴収するとの誓約書に署名させた。働くため退学し、就労ビザに変更すると学校側に相談した5人に、校長が違約金請求をほのめかす発言をした。実際に違約金を支払ったケースは確認されていない。

出入国在留管理庁が入る中央合同庁舎=東京・霞が関

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