「転職の魔王様」成田凌、見どころはズバリ「毒舌の主人公が放つ辛辣な言葉!」

フジテレビ系で7月17日にスタートする連続ドラマ「転職の魔王様」(月曜午後10:00=関西テレビ制作。初回は15分拡大)の制作発表会見が開催され、主演の成田凌、共演の小芝風花、山口紗弥加、藤原大祐、おいでやす小田、前田公輝、石田ゆり子が登壇した。

「転職の魔王様」は、額賀澪氏の小説「転職の魔王様」「転職の魔王様2.0」(PHP研究所)が原作。転職したいと悩む求職者たちに、人生の“優先順位”を考えるきっかけを与えてくれる物語だ。成田は“転職の魔王様”と呼ばれ、相談者の仕事や生き方への悩みを辛辣(しんらつ)な言葉で一刀両断していく、毒舌敏腕キャリアアドバイザー・来栖嵐を演じる。

また、小芝が、来栖が勤める転職エージェント「シェパードキャリア」の社長・落合洋子(石田)のめいっ子・未谷千晴に扮(ふん)する。転職に悩む千晴は来栖に相談し、彼の言葉に影響を受けていく。「シェパードキャリア」で“姉御”と呼ばれ、周囲に頼りにされる存在の広沢絵里香役は山口。藤原は学生アルバイトの犬飼翔に扮(ふん)する。“仏の山さん”と呼ばれるキャリアアドバイザー・山口守男を小田、来栖を一方的にライバル視している営業の横山潤也を前田が演じる。

劇中では、毒舌の来栖が放つ辛辣な言葉が、迷える人々の背中を押していくことにちなんで、会見では印象に残ったセリフやシーンについての話が展開された。

成田は、自身が演じる毒舌の来栖が言うセリフ自体を見どころに挙げ、「強い言葉は、愛情のある人に対してしか言わないし、本気で応援していないとそういう言葉は出てこないと思うんです」と説明。「辛辣な言葉をくらわないと自分の本当の姿が見えてこない場合があるし、いろいろな悩みを抱えた人たちが人生をよりよくしたいということで相談に来るから、来栖たちが立ち上がるんです」と付け足した。そんな成田が「なるほど!」と思ったのは、「社長の洋子さんとのシーンで『仕事を選ぶことは、生き方を選ぶこと』というセリフ」だと明かした。「そのセリフを聞いて考えさせられました。このドラマを通して、本気で立ち向かう自分たちの姿を見てほしいな。求職者と向き合ってアドバイスしていくところは、いろいろな人の胸に刺さると思います」と語った。

後に来栖の相棒となる千晴役の小芝は、千晴をはじめとする転職希望者の理由に注目してほしいということで、「大手広告代理店勤務の千晴は、周りに求められたら社畜のように働き続けて壊れたから転職しますが、求職者が転職したい理由はいろいろ。好きなアイドルのライブに行きたいけど、休みが取りにくいから転職したいう人もいるし…」と伝えた上で、「環境は人それぞれだから、本人じゃないと分からない。見ている人も『こんな理由で転職を考えるの?』と思わないで、生活を豊かにするために転職を選択することは、悪いことじゃないんだなと思ってほしいです」と言いながら、転職を考えている人の背中を押せるような作品であることをアピール。また、「この仕事をしていても、求められるとすごくうれしくて限界を超えても頑張りたいという思いはあります。それでも、周囲の人の価値観に振り回されるのではなくて、自分の意思で自分の価値観を持って臨みたい」と、女優業へのスタンスについて触れ、「台本を読んで、個人的に考えさせられたセリフやシーンがたくさんあります!」とコメントした。

来栖の上司で、千春の叔母・洋子を演じる石田は、ドラマの魅力を「成田さんが演じる来栖さんのキャラクター」と返答。来栖は目が離せない存在だと思っているそうで、「実際にこういう方がいても、ちょっと煙たがられるキャラですよね。でも、成田くんがやることですごくチャーミングで、なんとも言えない魅力を放っているんです。やっぱり成田くんの力ですね。本当にそう思ってます」と太鼓判を押す。そして、小芝について「風花ちゃん」と呼んだ後に、「風花ちゃんって呼んですみません!」とかわいく謝って言い直し「風花さんと来栖(成田)、この2人のやりとりはとてもすてきなんですよ。私は同じシーンはあまりないんですけれども、見るのを楽しみにしてます!」と柔和な口調で話した。

本作に関して、山口は「目標に向かって働くことって? 生きるってどういうこと?などを、考えさせてくれるドラマ」と説明。さらに、劇中に登場するネコの名前を挙げ、「タピオカちゃんがかわいすぎて、みんなの癒やしです」ともう一つの注目ポイントも発表した。続けて、藤原は「自分の仕事とか人生の背中を押してもらえる作品」と言い、「次の日の朝、力強く元気に家を出たくなる。転職を考えていない人にも勇気を与えられるのでは」と真剣に回答。

小田は、来栖が名言をサラッと言うことに触れた上で、「今の自分を子どもの頃の自分が見たらどう思うか」というセリフが印象的だと述べ、「今の仕事がいいのかどうか。仕事に追われて考える余裕はないけれど、来栖のセリフを聞いた瞬間に『ハッ!』と立ち戻るというか、心に響くことがあるのでは」と真面目に答えた。また、前田は「メッセージやヒント、きっかけになるようなことがたくさん含まれている作品」だと明かし、「『合わない仕事は自らも、そして人をも滅ぼす』みたいなセリフがあるんですよ。自らを滅ぼすということの意味はなんとなく想像ができるんですけど、それが人のためを思った行動なのに、人をも滅ぼしてしまうことがあるというのは、目からうろこが落ちたというか…」と驚いた様子。「そういう場面に何度か遭遇していても理解できていなかったけど、それを言語化することによって頭に入ってくるというか、自分の人生と照らし合わせられる。そういうところがすごく魅力的だなと思います」と分析した。

ラストに座長の成田が「生きてるといろいろな悩みがあると思いますが、少しだけ背中を押してあげたいなと思います。正直、言葉が強いところもあるので見ているだけできつい思いをする人もいるかもしれませんが、見てよかったと思えるドラマになっているはず」とあいさつして、会見を締めくくった。

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