地元ファンに勇姿 滝澤、2安打し活躍 三条で2軍交流戦

 地元ファンの前で躍動―。プロ野球(NPB)のファーム(2軍)交流試合、阪神タイガース―埼玉西武ライオンズが9日、三条パール金属スタジアムで行われた。西武・滝澤夏央(19、関根学園出)が1番・遊撃手で先発出場し2安打、郷里のファンを沸かせた。試合は西武が8―5で勝利した。

七回表、先頭打者として中前安打を放つ滝澤
◎滝澤、守備06ショートの守備で軽快な動きを見せる

 滝澤は阪神先発投手、ルーキーの茨木秀俊(19、帝京長岡出)と対戦。高校時代、公式戦で対戦している1学年下の相手から初球をいきなり二塁打。犠打で三進し、暴投で先制のホームを踏んだ。2打席目は空振り三振に打ち取られた。七回にも中前安打し5打数2安打の活躍。一方では守備で2失策し、それがいずれも失点に絡み、反省していた。
 試合後「きょう試合ができることにわくわくしていた。新潟県の皆さんの前でプレーでき、声援を受けて、気持ちが良かった」と笑顔で話した。茨木投手との対戦に「高校の時も何度か対戦して、あまり打った記憶がない。きょうは真っすぐを狙おうと、たまたまいい所に落ちてヒットになった。プロの世界でもう一度対戦できたことはすごく楽しかった」と話した。

試合後、茨木投手と共に報道陣の取材を受ける

 茨木も取材に応じ、「(滝澤は)1軍経験されている選手。抑えるのが難しかった。自分の力がなかった。三振はいい所に変化球がいった」と話した。
 夏の大会中の高校球児に対し、滝澤は「自分たちも2年前、高校野球をやっていた時には、最後の1球まで何が起きるか分からないという思いだった。甲子園を目指して頑張ってほしい。僕も速報で見て、気になっています」と激励メッセージを送った。
 西武応援席には滝澤選手のユニホームを着ているファンの姿が目立った。中学硬式野球「上越ヤング」はチームで観戦。同じ遊撃手の守屋来希主将(直江津中3年)は「動きの速さ、送球の強さ、バッティングのコンタクト力がすごいと思った。自分もプロ野球選手を目指して頑張りたい」と話し、目標とするプレーを目に焼き付けた。
 試合は「三条野球まつり」と銘打ち、8、9の2日間で予定されたが、8日は雨のため中止となった。

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