蘭越町の蒸気噴出 現場付近 なお高濃度のヒ素検出

後志の蘭越町の地熱調査の掘削現場で6月下旬から蒸気噴出が続いている問題。噴出を抑えるめどはたっておらず、現場付近では依然、高濃度のヒ素が検出されています。三井石油開発 原田英典社長「多大なご心配とご迷惑をおかけしておりますことを、心より深くおわび申し上げます」。掘削を行っていた三井石油開発の原田社長はおととい蘭越町で会見を行いました。高濃度のヒ素を含む水の敷地外への放出について、原田社長は敷地外へ放出しないよう道から指導を受けたことを明らかにする一方、停止までには2週間ほどかかる見通しを示しました。また、噴出によって体調不良を訴えている人が4人に上っていることを明らかにし、補償する考えも示しました。原田社長「医療費につきましては確認の上、本件と因果関係がある者に関しては適切な形で補償させていただく」。一方、噴出現場近くからはきのうも飲料水基準の2100倍となる1リットル当たり21ミリグラムのヒ素が検出されています。原田社長はけさ蘭越町の金秀行町長を訪れ、現状や今後の対策について報告しました。

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