岡山市北区津島京町の住宅街を流れる用水路で、青色のアメリカザリガニ(体長11センチ)が見つかった。専門家によると自然界ではあまり見ないといい、人と科学の未来館サイピア(同伊島町)で飼育展示されている。
発見したのは、サイピア学芸員の岡成美さん(31)。6日午後、住宅街を歩いているときに胴体の殻が青黒く光るザリガニが川底にいるのに気付いた。「自然界に青い生き物は少ない。希少種では」と考え、岡山淡水魚研究会の柏雄介理事(37)のアドバイスを受けて翌朝捕獲したという。
柏理事によると、ザリガニは食物から「カロテン」を摂取することで赤い殻になる。「今回のはカロテンを含まない食物に偏ったため青く変色したのでは。外敵に狙われやすく、野生で発見されるのは珍しい」と話す。
サイピアでは青く保てるとされるジャガイモやサバの切り身を与えながら成長を見守っている。岡さんは「サイピアに多くのお客さんを呼び込む幸せの青いザリガニになってほしい」と期待している。