AKB48・本田仁美、窪塚愛流、山下幸輝、HKT48・田中美久が「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」高校試写会に登壇!

日本テレビ系で7月15日スタートの連続ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」(土曜午後10:00)の高校試写会&取材会が開催され、生徒役で出演する江波美里役の本田仁美(AKB48)、栖原竜太郎役の窪塚愛流、藤原大志役の山下幸輝、渡会華役の田中美久(HKT48)が登壇した。

松岡茉優が主演を務める「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」は、完全オリジナル脚本の作品となっており、2019年に同系で放送された「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」を手掛けたプロデューサーと監督が放つ、新たな時代の学園ドラマ。

卒業式の日に生徒を見送った後、4階から突き落とされてしまった教師・九条里奈(松岡)が、最後に見た光景は制服の袖。「なんで…? 嫌だ! どうして? 誰が? 死にたくない!」と願った瞬間、九条は始業式の日の教室に戻っていた。そして、真相を突き止めるために、生徒と本気で向き合っていく。

大森学園高等学校で行われた試写終了後には、生徒に向けて主演の松岡からメッセージが送られ、それに続いて本田、窪塚、山下、田中が登場。「撮影の合間は何をしていますか? 楽しかったことは?」という生徒からの質問に、本田は「生徒が30人いて、先生役の方もたくさんいらっしゃるので、差し入れがたくさんいただけるんですけど、それをみんなで休憩時間に食べたり。あとはTikTokを撮ったりしています」と回答。

田中はその差し入れについて、「松岡さんが差し入れしてくださったお団子が本当においしかったんです。差し入れが本当に大好きで、余ったら三つくらい持って帰ったり(笑)。それくらい大好き」と笑顔に。「あとは人間観察! みんな空き時間に何をやってるんだろうって。(重たい内容もあって)それぞれが1人の時間を大事にしてつくっていらっしゃる。山下さんはいつも踊っていて、愛流くんは身長が高いからみんなを見ていたり。ひーちゃん(本田)が皆さんとわいわい楽しくお話ししてる姿だったりとか、台本を集中して読んでる姿だったり…」と、人間観察を楽しんでいると明かした。

さらに、山下も差し入れについて触れ、「僕は松岡さんが差し入れてくださったなめこのおみそ汁がおいしくて、2、3杯食べちゃいました」と告白。試写会後の囲み取材時には、おみそ汁を食べている時に、松岡から「なめこのおみそ汁おいしいよね」と声を掛けられ、一緒に食べてくれたとうれしそうに話した。

また、「高校時代にやっておくべきだったことは?」という質問には、本田が「やってみたいことでいうと、アルバイトをやってみたかったな。居酒屋で『いらっしゃいませー』みたいな。いやうそです。カフェがいいです(笑)。あとはレジ打ちも昔は憧れだったので、学校が終わった後にやってみたかったな」と語ると、「僕、知り合いのところでバイトしたことがあって、レジ打ちをやっていました」とバイト経験があることを伝え、3人を驚かせた窪塚。そして、「僕は高校時代にもうちょっと自分を出しておけばよかったなと思います。ちょっとかっこつけちゃって。クールにしたまま終わってしまった。もっと積極的に笑いとかとればよかったなって」と振り返る。

山下は「休みの日に友達とどこかに行ったり、そういうことで学校では話せないところでいろんな話ができたりするから、休みの時に学校じゃないところに遊びに行って、いろんな話をしたらいいかなと思います」と助言。中学生からHKT48のメンバーとして活動している田中は「高校時代に、運動会や文化祭、修学旅行に参加したことが一度もなくて。HKT48の活動が青春だった。あまり学校生活を楽しんでいなかったから、今思えばもうちょっと学校でも思い出をつくっておけばよかったなって思うことがあります。なので、皆さんには高校生活を楽しんでもらいたいなと思います」と自身の経験を交えてメッセージを送った。

続いて、イベントが行われた7月7日の七夕にかけて、短冊に書いたそれぞれの願い事を発表。本田は「緊張や不安でおなかが痛くなったり、ニンニクが入っているものを食べるとおなかが痛くなったりするし、腹筋も鍛えたいので『おなかが強くなりますように』」、窪塚は「1人暮らしをして1年。僕は関西の学校に通っていたんですが、最近(東京でも)知り合いが増えてきたので、出会えてよかったなと思える人たちに、たくさん出会えるよう『たくさんのいいご縁に巡り合えますように』」、山下は「周りの人のおかげでこのドラマに出られている。その感謝の思いをお芝居にのせていますので、シンプルに『ドラマがヒットしますように』」、田中は「生きてる上でお金って大事。自分も女優として開花できるように頑張って、将来は『お金持ちになりたいです』」と思い思いに述べた。

試写会イベントの最後には、高校生たちに向け、本田が「現役の学生の皆さんにはもちろん、今の時代を生きている皆さん一人一人に響く言葉だったり、心に残るシーンっていうものがたくさん込められた作品になっていると思うので、ぜひ楽しみにしていただけたらうれしいなと思います」、窪塚が「僕は1話の台本を初めて読んだ時にとても魅了されて、圧倒されて、気付いたらすごくこのドラマにくぎ付けになっていました。目の前で先輩やいろんなキャストの方々の芝居を見て、僕らが作り上げているエネルギーを早く皆さんに届けたいってすごく思ったんです。さらに、3話、4話…とさらに盛り上がっていく中で、僕らのやりとりを丁寧に皆さんにお伝えできるように頑張っていきますので、最後までよろしくお願いします」と熱くアピール。

山下は「僕自身、こういったサスペンス作品、学園ものもほぼ初めてで、探り探りで撮影している部分もたくさんあったり、人数も多いですし、どうやってコミュニケーションを取ったらいいだろうかとたくさん考えながら作品に臨んでいます。自分自身もそうですが、まだ(演じる)藤原大志としても探り探りやってる部分があります。自分の成長した部分を、お芝居を通して見ていただければすごくうれしいです。セリフ一つ一つが繊細で、先生の言葉がひしひしと伝わってくる作品です。あとはもうシンプルに、『最高の教師』を楽しんでいただけたらなと思います」、田中は「このドラマを見て、自分の心の中ではこう思ってるけど、行動には移せなかったり、自分はこう思ってるんだけど、みんなに合わせちゃったりとかすることって誰にでもあると思うんです。なので、このドラマを見て、自分がやりたいと思ってることに進むことができる第1歩、きっかけとなるドラマになれたらいいなと思うので、ぜひこのドラマを見て“自分が変えたい”って思ってる部分を変えられたらいいなと思います」と思いを伝えた。

イベント終了後に行われた囲み取材では、山下が、高校生たちの印象について「夏野菜みたいだった!」と独特の例えで表現。「自分は高校を卒業してすこし時間が経っているので、本当の高校生の雰囲気がどんな感じだったのか忘れている部分もあったが、高校生たちは真っすぐでフレッシュでシャキシャキしていたので、夏野菜みたいな感じがあった」と説明。登壇前は緊張していたという窪塚は、男子生徒から「愛流~」と声をかけられテンションが上がり、「ワクワクしながらしゃべることができた」と笑顔を見せた。

「最高の教師」というタイトルにかけて、「自分が目標にしている教師のような存在はいますか?」と尋ねられると、田中は「お母さんです。いい意味で甘えさせない。厳しく育てられてよかったなと思うことが多いですし、いつでも私に正しい答えをくれるので、今でも困ったことがあると、助言をもらっています。将来はお母さんみたいな人になりたいです」、山下は「姉です。俳優を始めたきっかけを与えてくれたのも姉なのですが、お姉ちゃんの言う通りに自分が行動して失敗したことがない。本当に教師みたいな人だなって思います」と、それぞれ家族の存在に助けられていると回答。

本田は、AKB48の先輩である川栄李奈の名前を挙げ、「私は、演技の経験がなく不安だったので、『3年A組-今から皆さんは、人質です-』に出演されていた川栄さんに連絡させていただいて、とても的確なアドバイスをくださった。教師というわけではないですが、AKB48の先輩としても尊敬していた方でもありますし、演技においても大切なことをたくさん教えていただいたので、この作品だけじゃなくて、今後も私にとって“最高の教師”といえるような存在になってくださったらいいなって思っています」と、川栄の助言が力になったと告白。

窪塚は「父親(窪塚洋介)ですかね」と切り出し、「俳優の大先輩としての先生ということではなくて、学生の頃から父親と2人で話す時は『これ、父親以外からは絶対言われないだろうな』と思うほど、世界観というか、誰も教えてくれないようなことを教えてくれる。現実世界の話ですが、父の言葉で聞くと、ハリウッド映画の物語なんじゃないかと思うぐらい伝わるし、考えさせられるし。(父は)人生の面白さを教えてくれる人です。だから、たまに『先生』って呼びます」と父親といい関係であることをうかがわせた。

担任教師を演じる松岡の演技に圧倒されているという4人。田中は「先生として私たちの教師になってくださってる。ドラマの中でも名言を残されていて、演技をしながらもすごく胸に刺さることが多くて。九条先生のような教師が増えたらいいなと思いました。松岡さんは、楽屋でも気さくに話してくださって。初対面での本読みの際、自己紹介の前に緊張する生徒たちを気遣って、『何を言うか迷うと思うから、特技とか好きなものを添えて一つ言ってみようか!』と声をかけてくれて、すごく優しい方だなと思いました」と人間的にも尊敬できる存在であることを伝える。

「松岡さんの演技を間近で見られる環境がありがたい」という本田は、「役に入られている時は、生徒を変えたいという熱い思いが伝わる。目を合わせると負けそうになるくらい胸に秘めた思いが伝わってくるんですけど、カメラが止まっている時は、気さくに話かけてくださって。最近は『おてて、小っちゃいね〜』と言ってくださったり、(本田のあだ名がひぃちゃんだと聞いて)『私もひぃちゃんって呼ぶね』と返してくださったり、スイッチの切り替え方がプロだなって思います。私が不安に思ってしまうことが多くても『大丈夫だよ』って励ましてくださって、すごく心強い存在です」と語った。

そんな松岡の演技に関しては「鳥肌ものです」という山下は、「ドラマって何回もお芝居を繰り返していくんですが、自分は未熟なところもあって、何回もするにつれてセリフのリズム感の音を忘れたり、集中が切れる時があるんです。(でも松岡はそのようなことがなく)九条先生になっているんだなと、シンプルに思いました」と感服。

窪塚は、台本を読み、自分なりの九条先生像を作り上げて現場に行ったものの、初めて松岡と演技をした際に、『全く違う、180度違う芝居が来て圧倒された』と称賛。「自分は、いいなって思ったお芝居は、誰彼かまわず盗んでやろう、自分のものにしてやろうっていうタイプの人間なんで、日々盗みに盗んで芝居しています!」と演技面でも大きな影響を受けている様子だった。

なお、第1話終盤の撮影では、役柄としては平静を装った演技をしなければならなかったものの、内心は心を揺さぶられていたと声をそろえた4人。窪塚は「本当の僕としては芦田(愛菜)さんのセリフを聞いて、僕も一緒に泣きそうなぐらい、『もう何してんだよ、俺の役』って思っていたんですけど」と率直な心境を打ち明け、「役としては空っぽの空を見てるような、なめきってる僕の役なので、それを貫き通したんですが、もう心では白と黒みたいになっていました。だから、絶対駄目ですし、しなかったですけど、同情しそうになったっていうか。それぐらいの圧力と芝居だったんで、九条先生もそうですけど、(芦田が演じる)鵜久森さんがすごいなって。生で見させてくださってありがとうございますぐらいの勢いで。それを受けたので、僕らもその次のシーンに向けてますます頑張らなきゃって、炎にもなりました」と語った。

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