乃木坂46・井上和「ストーリーを感じとってくれたらうれしい」 安室奈美恵の名曲『CAN YOU CELEBRATE?』に挑戦!

乃木坂46の5期生たちが出演している『超・乃木坂スター誕生!』(毎週月曜深夜1時29分~)。昭和・平成の名曲をカバーし、番組MCのお笑いコンビ・オズワルドとともに本格的なコントにも挑戦しているバラエティー番組だ。

その収録風景を独自取材し、毎週見どころをリポートしているentax取材班。今回は第12回放送にて“平成の歌姫”こと安室奈美恵の名曲『CAN YOU CELEBRATE?』に挑戦した井上和にインタビューを行った。

この曲は安室自身が結婚した1997年にリリースされ「女性ソロアーティストのシングル」として歴代1位の売上を誇るなど、結婚式の定番ソングとしても有名だ。それだけにプレッシャーもあったはずだが、収録本番では見事な歌声で出演者たちを感動させていた。

■「転機になるんじゃない?」母親からのアドバイス

――まずは収録本番を終えた感想からお願いします

井上 いやぁ、何て言うんだろうな。「頑張ったぞ」って自分をまず褒めたいというのはありますね。この期間ずっと不安で(スタジオトークの)収録でも言っていたんですけど、本当に有名な曲だし、たぶん日本中で知らない人を探すことの方が難しいぐらい、一度は耳にしたことがあるような曲だと思うので・・・。

最初はちょっと歌うのが辛くて上手く歌えないとか、思うように歌いたいのにできないから、今の自分の力量じゃできないってことにすごく直面して、何回も何回も折れかけました。

でも、その中でしっかりサポートしてくださったスタッフさんとか、ボイストレーニングの先生もちょっとでもわからないことがあったり、もっとこうしたいなっていう意見をすごくたくさん取り入れてくださって、色々教えてくださって、もう本当にありがとうございますという気持ちでいっぱいです。

なんとか折れずに今日を迎えられたよと、自分に頑張ったねって言ってあげたいです。

――お母様に“プレッシャー”をかけられたという話をされていましたよね?

井上 ずっとそういう感じではないんですけど、やっぱりお母さんとかすごく(安室奈美恵を聴いていた)世代だし、私自身があんまり自分の歌が好きじゃなくて、独りよがりな感じだったり、あまり歌に感情が乗りにくくて、何か自分のことしか見えてないような歌い方だなと私は思っていて・・・

そういうことを母親にも相談していたので、この曲はどちらかというと感情を入れやすい曲だと思うので「きっと転機になるんじゃない?」って言ってくれました。やっぱり世代だからこそ「いや(安室ちゃんは)そんなんじゃない」というのもあって「もっと、もっと、感情を入れて歌った方がいいんじゃない?」とアドバイスをもらいました。

でも、やっぱり言われてすぐできるんだったら苦労しない(笑)言われてわかってはいるけど、上手くできないってすごい悔しくて、まわりの同期のメンバーとか『新・乃木坂スター誕生!』から『超・乃木坂スター誕生!』になって、どんどん感情を入れるという部分、技術的な部分がもとからすごく高かったのを(番組で)さらにひたすら磨いていて・・・

『超・乃木坂スター誕生!』に変わってから、みんなすっごい感情の入れ方が上手になったなと思っていて、だからまわりに“取り残されてる感”がすごく個人的にあったので、何て言うんだろ・・・より悔しくて。

――収録を拝見しましたが歌に感情が乗っている感じがしましたよ。恐らくみなさん見ていて「おめでとう」と、言いそうになったと思うので(笑)

井上 うれしいです。ありがとうございます(笑)もう本当に私はその一言だけで生きていけます。

■井上「歌姫を参考にしても歌姫にならない」

――当時、安室奈美恵さんがご結婚された年にこの曲をリリースしていて、歌と人生がちょっとリンクしてるようなところもあって、そういった作品の背景は意識されましたか?

井上 いや、もう逆に意識しないようにしました。私には正直わからないものが多すぎるなって。まず“結婚”ということに対してもそうですし、あの当時の安室さんのことも多分がんばって理解しようとしても、理解しきれなくて。きっと解釈が中途半端になってしまう気がするなって思いました。

普段はカバーする本家のアーティストさんの映像とか歌声とかたくさん見るんですけど、あえて今回は一切というほど見なかったです。披露する時の仕草とか、動き方とかはちょっと見たんですけど、歌声とか感情の乗せ方とか、歌い方とかに関しては逆に全然見ないようにしました。

――見ればプレッシャーを感じてしまう?

井上 そうですね。もう歌姫を参考に歌っても、確実に歌姫にはならないと思ったので。

■ストーリーを意識して歌唱

――どのあたりが見どころになりそうですか?

井上 収録で(一ノ瀬)美空も言ってくれたんですけど、同じフレーズが何回か出てくるんですけど、その歌い方を変えているんですよ。ちょっと「物語が見えるような歌い方にしたいな」と思っていて、最初はちょっと静かめというか、何かまだよく分からない状態から始まって、でも色々探して見つけて、でもまた失ってとか。

でも、最終的には結婚式の曲なのでハッピーな、最初は何もわからなかったけど、どんどん色んなことを知っていくにつれて「ちょっとずつ強くなっていく」というか。

歌い方も同じフレーズだけど、頭で歌った時よりも「言葉をはっきりと歌おう」とか「もっと意志のあるように感じられるように歌おう」とか、すごい意識していたので、歌をサラッと聞いてくださるだけでもうれしいんですけど、注目してほしいポイントが強いてあるというなら、その違いとか、曲の中でのストーリーみたいなものを、感じとっていただけたらうれしいなと思います。

――最後は涙ぐんでいる場面がありましたけど、どんな思いが込み上げてきたんですか?

井上 いやーそうですね(笑)今回はとにかくうまく歌おうってことは、あんまり意識してなくて、とりあえず「この気持ちが伝われ!」と、思いながら歌っていたので「すごい感情が伝わってきた」と、何人か言ってくださいました。

スタッフさん、メンバーもオズワルドさんも。それがうれしくて、うれしくて。なんかやっぱりどうしても、ありがたいことではあるんですけど、がんばったところじゃないことを褒めていただくことももちろんあるし、ここをがんばったんだけど、それが伝わらないことも、もちろんきっとあると思う。ていうかあるなって自分では思っています。

でも、自分の中で「一番ここをがんばったぞ」と思うところを一番にほめてくれるって、何かこう「言葉じゃない何かでちゃんと通じ合えた」ような気がして、こういう経験というか、努力やがんばってきたものとかが、つながる瞬間なのかなと感じて、そういうタイミングというか、経験は大事にしていきたいなって思いました。とにかくそれがうれしくて伝わったことが何かウルっときちゃいました。

――みなさん同じ気持ちだと思いますよ。井上さん結婚するのかな?と思ったので(笑)

井上 やばい、やばい(笑)

■祝福してほしい出来事は?

――タイトルのCAN YOU CELEBRATE?(祝福してくれますか?)にちなんで、何か最近お祝いしてほしいとか、うれしかった事とかありますか?

井上 最近、ちゃんと外に出る時にモバイル充電器を持ち歩くようになったんですけど(笑)今までできなかったから「おっ、えらいね!」って、そういう些細なことでも祝ってほしいですね(笑)

――持っていくのを忘れちゃうということですか?

井上 忘れちゃうんですよね。メンバーによく借りるので。モバイル充電器なんですけど、コンセントが付いているものを現場に持っていくと、メイクさんが絶対にコンセント(電源)を使うから延長コードを持っていて、いつも電源タップの口が余っているので使わせてもらって充電できるんですよ。持っていけても(モバイル充電器が)だいたい空なんですけど(笑)コンセントに差して、今日も充電してました。「えらいねー、よくできたねー」って言って欲しい(笑)

【乃木坂46】
AKB48公式ライバルとして結成したアイドルグループ。グループ名の「乃木坂」は、最終オーディション会場の「SME乃木坂ビル」に由来する。「46」の由来に関しては、秋元康氏の「AKB48より人数が少なくても負けないという意気込み」から。

【井上 和 Profile】
2005年2月17日生まれ。神奈川県出身。身長156cm。
2022年2月に応募人数87,852人の中から選ばれた乃木坂46の5期生メンバーのひとり。
長所は「大体のことはなんとかなると思っているところ」

「新・乃木坂スター誕生!」Blu-ray BOX 第3巻 8月4日発売
【封入特典】
フォトブックレット、オリジナル生写真ランダム3種
【特典映像】
メイキング映像
未公開映像
SHOWROOM「5期生はじめてトーク!」#1〜#10
新・乃木坂スター誕生!5期生の挑戦 #21〜#30

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