昔は酒スポンサー大国!イングランドで「ビール」胸ロゴを付けた8つのチーム

2023-24シーズンのマンチェスター・シティのトレーニングキットに、アサヒビールのノンアルコール・ビール「Asahi Super Dry 0.0%」のロゴが付くことが決まり話題となっている。

かつてのイングランドサッカー界は世界有数の「アルコールスポンサー大国」。プレミアリーグでは最近見かけなくなったが、下部リーグではビール系の胸ロゴを付けるチームが今でも存在する。

ここでは、胸に「ビール」のロゴを付けた8つのイングランドの有名クラブをご紹介しよう。

QPR

クイーンズ・パーク・レンジャーズ 1983-85 adidas ホーム ユニフォーム

選手:ウォーレン・ニール

QPRことクイーンズパーク・レンジャーズは1983年から86年まで、アイルランドのビールブランド「Guinness」(ギネス)と契約。世界的に有名なこのロゴマークを付けていた。ギネスの象徴である黒ボトル(缶)は日本でもスーパーなどで手軽に買うことが出来る。

チェルシー

チェルシー 1995-97 Umbro ホーム ユニフォーム

選手:ジャンフランコ・ゾラ

チェルシーは1994年から97年までアメリカのビールブランド「Coors」(クアーズ)と契約し、胸の5文字のシンプルなロゴを付けていた。この胸ロゴ時代はチームに外国籍選手が増えた“多国籍軍団”の時代と重なる。

ブラックバーン

ブラックバーン・ローヴァーズ 1994-95 Asics アウェイ ユニフォーム

選手:ティム・シャーウッド

プレミアリーグで好成績を残した90年代。ブラックバーンは1991年から96年まで、スコットランドで創業したビール会社「McEwen's」(マッキュワンズ)と契約していた。

このロゴを付けた90年代前半のブラックバーンはプレミアリーグで旋風を巻き起こし、サプライヤーが日本のAsics時代の94-95シーズンにはリーグ初優勝を成し遂げている。

エヴァートン

エヴァートン 2014-15 Umbro ホーム ユニフォーム

選手:シェイマス・コールマン

アルコールスポンサー大国だったプレミアリーグにおいて、現時点で最後にビールブランドの胸ロゴを付けたのはエヴァートンだ。

2004年2017年までタイのビールブランド「Chang Beer」(チャン・ビール)と長期契約し、象が印象的なロゴを付けていた。ちなみに“Chang”はタイ語で象を意味する。

トッテナム

トッテナム・ホットスパー 1999-2001 adidas ホーム ユニフォーム

選手:ダヴィド・ジノラ

ドイツはハンブルク生まれのビールブランド「HOLSTEN」(ホルステン)は、80年代と90年代のトッテナムのユニフォームを象徴する胸スポンサー。

1983年から1995年までパートナーを務め、その後1999年から2001年で再び契約。トッテナムのレトロユニといえば圧倒的にHOLSTENロゴの人気が高い。

ノッティンガム

ノッティンガム・フォレスト 1996-97 Umbro ホーム ユニフォーム

選手:アルフ・インゲ・ハーランド

古豪ノッティンガム・フォレストは、1987年から93年までは地元ノッティンガムのビール会社「SHIPSTONES」(シップストーンズ)と契約。その後、1993年から97年まではカナダのビール会社「Labatt's」(ラバット)と契約してロゴを付けている。

胸ロゴが「Labatt's」時代はアーリング・ハーランドの父でアルフ・インゲ・ハーランドが在籍していた。

ニューカッスル

ニューカッスル・ユナイテッド 1999-2000 adidas ホーム ユニフォーム

選手:アラン・シアラー

かつてのユニフォームはビールの印象が強いニューカッスルだが、そのスポンサー遍歴は相当ややこしい。

1980年から2000年までに「Newcastle Breweries」(ニューカッスル・ブリュワリーズ)、「Greenall's」(グリーナルズ)、「McEwan's」(マッキュワンズ)、「Newcastle Brown Ale」(ニューカッスル・ブラウン・エール)など複数のビールブランドと契約。しかも同じシーズンにホームとアウェイで別々のロゴを付けいたこともある。

1980年からの20年間での胸スポンサーはビールブランド一筋という、かなり珍しいチームだ。

リヴァプール

リヴァプール 2008-10 adidas ホーム ユニフォーム

選手:スティーヴン・ジェラード

デンマークのビールブランド「Carlsberg」(カールズバーグ)は、リヴァプール最強のスポンサーロゴかもしれない。

90年代と2000年代のユニフォームを象徴するこのロゴはいくつもの印象的だったシーズンと共にあり、とりわけ04-05シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ決勝では“イスタンブールの奇跡”を見届けている。

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1992年から始まった両者のパートナーシップは、惜しまれつつも2010年でフィナーレを迎えた。

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