JR東日本、55区間が千人未満 輸送密度、存廃検討対象も

輸送密度が低い10区間

 JR東日本は10日までに、新幹線と在来線の1キロ当たり1日平均乗客数(輸送密度)は、2022年度に69路線203区間のうち30路線55区間が千人未満だったと発表した。

 輸送密度は鉄道の輸送効率を示す指標としてJR各社が公表している。国土交通省は事業者などの要請に応じ、輸送密度千人未満の線区を優先して存廃の協議入りを促す方針。

 JR東日本では22年度に千人未満の区間が全区間数の27%を占めた。輸送密度が最も低かったのは陸羽東線の鳴子温泉―最上間の44人。次いで低い久留里線の久留里―上総亀山間(54人)については今後の在り方を検討する委員会が設置され、既に議論が始まっている。

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