【中国】6月のCPI、28カ月ぶりにプラス圏脱落[経済]

中国国家統計局は10日、2023年6月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比で横ばいだったと発表した。21年2月(0.2%下落)以来28カ月ぶりにプラス圏から脱落した。食品価格は上昇したが、非食品価格がマイナスとなった。

食品価格は2.3%上昇し、上昇率は前月から1.3ポイント拡大した。野菜、イモ類、果物、家禽(かきん)類が4.3~10.8%の上昇を記録。一方、豚肉は7.2%下がった。

非食品価格は0.6%の下落。前月は横ばいだった。サービス価格は0.7%の上昇で、上昇率は前月から0.2ポイント鈍化した。工業消費品は2.7%下落し、下落率は1.0ポイント拡大。大幅に落ち込んだエネルギー価格(9.3%下落)を除けば、工業消費品の下落率は0.5%となる。

8大項目別の上昇率を見ると、◇その他用品・サービス:2.4%上昇◇食品・たばこ・酒:2.0%上昇◇教育・文化・娯楽:1.5%上昇◇医療・保健:1.1%上昇◇衣類:0.9%上昇——の5項目がプラスだった。住居は横ばい。生活用品・サービスは0.5%下落し、交通・通信は6.5%下落した。

地域別のCPIの上昇率は、都市部が横ばい、農村部が0.1%の下落だった。

変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数は0.4%の上昇で、上昇率は前月から0.2ポイント鈍化した。

前月比のCPIは0.2%下落。マイナスは5カ月連続となった。食品価格は0.5%下落し、非食品価格は0.1%下落した。

1~6月のCPIは前年同期比0.7%上昇した。

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