〈カターレ富山・J3〉愛媛に逆転負け 首位陥落、3位に後退

 明治安田生命J3第17節(9日)前節を終えて首位のカターレ富山は松山市のニンジニアスタジアムで2位の愛媛FCと対戦、前半に2点をリードしたが、後半に崩れ3―4で敗れた。今季の最多失点で、初の2連敗となった。首位攻防戦で痛恨の逆転負けを喫し、順位は3位(上位2チームがJ2自動昇格)に後退した。

 リーグ前半戦の大一番で粘りきれなかった。富山は前半、今季初の先発起用となったFW大野耀平が27分に頭でねじ込んで先制点を挙げ、その2分後には体を投げ出しながら再びヘディングで押し込み追加点を奪った。

 「プラン通りの完璧な試合」(小田切道治監督)で折り返したが、後半早々に立て続けに2失点。さらにPKで逆転され、4点目も止められなかった。アディショナルタイムにはDF柳下大樹が頭で執念のゴールを決めて1点差に詰めたが、及ばなかった。

 2得点した大野は「チャンスをもらったからには結果を出したい」と長身を生かして空中戦を制したものの、白星はつかめず。「情けない試合をしてしまった。気持ちを切り替えて、次節に向けて勝つ準備をしていく」と前を向いた。

 小田切監督は「自分の指示の伝え方が悪く、後半の立ち上がりにやられた」と反省。「最後まで戦う姿勢を貫いたことは次につながる」と話した。

 富山は12日に天皇杯3回戦・アルビレックス新潟(J1)戦、15日にJ3リーグ・FC琉球戦をいずれも富山市の県総合運動公園陸上競技場で行う。

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