スイス平均気温、昨年は一番暑く 氷河6%消失、融解量過去最大

氷河が見える展望台を訪れた観光客ら=6月、スイス南部バレー州(共同)

 【ジュネーブ共同】スイス政府は10日、昨年の同国は1864年の観測開始以降、平均気温が最も高く、最も日照時間が長い年となったと発表した。これを受け、アルプスを抱えるスイスの氷河の融解量も過去最大となったと明らかにした。

 スイスの氷河は2022年に6%に当たる3立方キロメートルが消失。当局は氷河が2%減ると非常事態と見なしているが、その水準をはるかに上回る状況となっている。

 年間平均気温は1991~2020年に5.8度だったが、22年は7.4度と大幅に上昇。夏には、8月4日に西部ジュネーブで気温が38.3度まで上昇し、南部ルガノでは30度超を14日連続で記録するなどした。

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