第105回全国高校野球長崎大会・第4日 大村工などが2回戦へ 一部順延続き、今後の日程変更

【1回戦、大村工―鹿町工】2回表大村工2死二、三塁、古川が中前適時打を放つ=諫早市、スポーツパークいさはや第1野球場

 第105回全国高校野球選手権記念長崎大会第4日は10日、長崎県長崎市の県営ビッグNスタジアムなどで1回戦4試合が行われ、瓊浦、長崎工、川棚、大村工が2回戦へ進んだ。
 瓊浦は島原工を3-1で退け、長崎工は猶興館に10-2の七回コールド勝ち。川棚は長崎東を6-3で下し、大村工は鹿町工に7-4で競り勝った。
 当初は9日に1回戦の残り6試合を実施予定だったが、雨天で10日に順延。佐世保市総合グラウンド野球場で予定していた佐世保北-大村、波佐見-島原農の2試合は10日も悪天候で消化できず、11日へ再び順延となった。
 これによって今後の日程も変更。休養日を挟みながら、2回戦は13、14日、3回戦は16、17日、準々決勝は19、20日、準決勝は22日、決勝は24日の予定となった。

◎大村工 好カード制す 貴重な苦戦、気持ち新たに

 鹿町工との好カードを制した大村工。攻守両面で満足いく内容ではなかったものの、気を引き締め直すための貴重な苦戦となった。「夏は勝てればオッケーだけど、これでいいのか。負けても後悔しないくらい、一球に懸けて誇りを持って戦わないと」。試合後、髙比良監督は選手たちに厳しい言葉を投げかけた。
 二回までに2点先行。相手守備の乱れに乗じて一気に流れを持ってきたかったが、記録に残らない細かな走塁ミスがあるなど、ややリズムに乗り切れなかった。5-1とリードを広げた後の四回は失策や暴投が絡んで2点差に。7-4で迎えた九回も2死一、二塁と攻められ、最後まで厳しい勝負を強いられた。
 そんな展開の中、ミート力の高い古川が4打点と存在感を発揮。二回の中前適時打に続き、四回は1死満塁から走者一掃の左中間二塁打を放った。同じく2年生で好救援した白川は五回にバットでも2得点の口火を切るなど、髙比良監督は「誰かがダメでも誰かがやるという、うちらしさは出たかな」と笑顔ものぞかせた。
 上位に絡む力はありながらも今季は8強を逃し続け、最後の夏に懸ける思いは強い。主将の鎌田は「もっと自分たちでリズムをつくっていかないといけない」、古川も「一球一球を大事に先輩たちと笑って終わりたい」と気持ちを新たにしていた。


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