明治座創業150周年記念公演『梅沢富美男劇団 梅沢富美男・研ナオコ特別公演 三山ひろし特別出演』上演中 芝居に歌謡ショーに絢爛豪華な舞踊絵巻

明治座創業150周年記念公演『梅沢富美男劇団 梅沢富美男・研ナオコ特別公演 三山ひろし特別出演』が好評上演中だ。猛暑にもかかわらず、客席はいっぱい。
第一部はお芝居。江戸の街、町娘たちが賑やかにお喋り。現代の女子高生とあまり変わらない雰囲気でわちゃわちゃと楽しそう。お店の看板娘・お花(小川菜摘)も加わる。そこへちょっと柄の悪そうな男衆がやってきてナンパし始める。ところが…この町娘たち、すこぶる強い!言葉使いもそれまでの「かわいい子」な雰囲気から一転して、口が悪くなり、男衆をぼこぼこに(笑)、ここで「つかみはOK」、町娘たちが去っていき、男衆は「怖かった〜」と(笑)。そこへ彼らの親分登場、大きな拍手。赤鼻の十兵衛 (梅沢富美男)、「汚い口をきくんじゃない」と一喝。この十兵衛、お花にハートマーク。ちなみにお花、16歳(!)。「おっかさん」と言われて登場したのはお玉(研ナオコ)、拍手。

とにかく梅沢富美男のアドリブが炸裂、細かい笑いが不意を突くように、客席は笑いっぱなし。研ナオコと梅沢富美男の掛け合いが面白く、突っ込んだり、突っ込まれたり。そして十兵衛の仕業によって莫大な金額となってしまった借金、夜逃げを決意、そこへ不意にやってきたイケメン3人組、清水の次郎長(三山ひろし)と大政(竜小太郎)・小政(門戸竜二)、宿を貸して欲しいという申し出。

お玉はイケメン弱い(笑)、この挙動が可笑しいので!そんなところへ十兵衛が子分を従えてやってきた。さて、さて…という流れ。
最初からバッドエンドにはならないのはわかりきっているが、細かいやりとりの面白さ、リアクション、アドリブ、これだけでも十分楽しい。やたら弱い子分たち、赤い鼻が印象的で可笑しみのある顔立ちの十兵衛、ネイルがキラキラしてるお婆ちゃんに、16歳にしてはどっしりしてる娘。そんな中、爽やかな風を吹かせる清水の次郎長と大政・小政、弱すぎる十兵衛の子分たち。

とにかく客席は終始笑いが絶えない。上演時間も小1時間とテンポよく。ナオコ婆ちゃんのマイペースぶりが面白く、そのナオコ婆ちゃんとその娘お花を演じる小川菜摘の息のあったやりとり。終始笑いの絶えない、ハッピーな舞台。
休憩を挟んで第二部は”夢の歌謡オンステージ”、さっきまでナオコ婆ちゃんでよろよろしてた研ナオコがドレス姿で登場、客席が「おお〜」という感じに。

誰もが知ってるヒット曲を熱唱!梅沢富美男とのトークも楽しく!そして『ビタミンボイス』の三山ひろし、紅白で初めて歌った楽曲『お岩木山』などファンなら誰もが知ってる曲を熱唱。

また、トークも軽妙、コール&リスポンスの練習も!研ナオコと三山ひろし、お二人の歌を続けて聴ける、”お得感”満載のステージ、客席に所々ペンライト、うちわ、”歌謡ショー”、大満足の第二部。休憩をはさんで第三部はガラリと趣を変えてチョンパで幕開き、一気に華やかに。艶やかな着物姿での群舞やソロ。

梅沢富美男がさすが!存在感がハンパない。そのほかのメンバーも艶っぽく。会見でも語っていたが、衣装、全て梅沢富美男劇団!特に第三部の着物が絢爛豪華。

あっという間、しかも盛りだくさん!公演は23日まで。夏なので、創業江戸寛政年間(1800年)、十代に渡り引き継がれてきた伝統を誇る日本橋の老舗うなぎ店「うなぎ割烹 大江戸」の鰻が食べられる。観劇の記念に。

<初日会見レポ>

あらすじ
宿屋を営む老婆のお玉(研ナオコ)とその娘お花(小川菜摘)。二人のもとに、借金取りの赤鼻の十兵衛 (梅沢富美男)が子分たちを連れてやってくる。十兵衛は「お金を返すことができなければ、娘を連れて行く。また戻ってくる。」と脅し、その場を後にする。十兵衛の仕業によって莫大な金額となってしまった借金を返済できない二人は夜逃げを決意。そこに、清水の次郎長(三山ひろし)と大政(竜小太郎)・小政(門戸竜二)が宿を貸してほしいと現れる。事情を聞いた清水の次郎長は、親子を助けるべく、お玉にアドバイスをする。再びお玉のもとにやってきた十兵衛たち。親子と清水の次郎長の運命はいかにー。

概要
日程・会場:2023年6月26日〜7月23日 明治座
第一部 ナオコ婆ちゃんより「清水の次郎長旅日記」
第二部 夢の歌謡オンステージ
第三部 華の舞踊絵巻
出演:梅沢富美男 研ナオコ 三山ひろし 小川菜摘 竜小太郎 門戸竜二

公式サイト:https://www.meijiza.co.jp/info/

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