愛犬がよくする『ひとり遊び』4つ!やっていたらすぐに止めるべき危険な行為とは?

1.おもちゃを噛む

犬にとって「物を噛む」ということは、本能的な欲求を満たしたり、ストレスを発散したりするために必要な行動です。物を噛むことで「楽しい」と感じたり、狩猟本能が満たされて満足感を得たりできるので、犬が噛んで遊べるおもちゃを用意してあげることはとても大切なことです。

ほとんどの犬が「何かを噛みたい」という欲求を持っているため、噛めるおもちゃなどを用意していないとクッションやカーテン、飼い主さんの洋服のような噛んではいけないものを噛んでしまうことがあります。

そのようなものを噛んでいたずらをしている様子が見られたら、犬が噛んでいて楽しいと感じられるおもちゃを用意してあげてください。

すぐに止めるべき危険な行為

おもちゃを噛んでひとり遊びをすることは、犬にとってごく自然な行動です。また、そのまま噛んで壊すということも、狩猟本能を持つ犬にとって何ら不思議のない行動といえるでしょう。

しかし、おもちゃを噛み壊して、小さな破片で口内を傷つけてしまったり、中に入っている綿などを飲み込んでしまったりすることもあるので注意が必要です。飼い主さんが目を離しているときに犬がひとり遊びをする場合には、思い切り噛んでも壊れないような硬さ・大きさのものを与えてください。

また、ぬいぐるみのように中に綿が入っているものも、できればひとりきりのときは与えっぱなしにしない方がいいでしょう。そのようなものは、飼い主さんの目の届く場所で遊んでいるときや一緒に遊べるときに与えるようにしてください。

2.床を掘る動きをする

犬がカーペットやソファの上で、地面を掘るように前足を動かしている行動をしていることはありませんか?土や砂を掘る行動は、犬にとって楽しい遊びで、全身を使うことから体力やストレスを発散できるものです。

犬の祖先とされる動物たちが、巣穴の中で暮らしていたり、獲物を巣穴に隠したりして生活をしていたことから、今でもこうした習性が残っているようです。

すぐに止めるべき危険な行為

犬の爪で思いきりホリホリされてしまうと、フローリングや畳が傷ついてしまったり、ソファが破れてしまったり、ということもあるでしょう。

犬がこのような行動をくり返すときは、体力があり余っていたり飼い主さんの注目を集めたいと思っていたりする場合が多いです。そのため、遊びや散歩の時間を増やしたり、関わり方を変えたりして、犬のストレス解消を目指してください。

3.においを嗅ぎまわる

犬にとってにおいを嗅ぐことも、「楽しいこと=遊び」のひとつです。もちろん、情報収集のためににおいかぎをすることもありますが、好奇心や興味から気になるにおいをたどって遊ぶ、ということもめずらしくありません。

散歩中などに犬がにおいかぎをしていたら、少しの間好きなように行動させてみるといいでしょう。同じ場所を念入りに嗅ぎ続けたり、何かを探すかのように動いたりするので、時には思い切りにおいかぎをさせてあげてください。

すぐに止めるべき危険な行為

犬がにおいかぎをすること自体に問題はありませんが、草むらなどでにおいかぎをしていると、葉や枝などで犬の顔が傷ついてしまうことがあります。

また、飼い主さんには見えなかったものを犬が先に見つけて拾い食いしてしまうこともあるでしょう。

そのようなトラブルが起こる可能性を考えて、においかぎをさせる場合は安全に配慮するようにしてください。

4.ひとりで走り回る

体力があり余っている犬は、それを爆発させるように突然ダッシュをしたり、同じ場所をぐるぐると走り回ったりすることがあります。

犬にとって体を動かすことはとても大切なことで、体力やストレスを発散したり精神的な欲求を満たしたりできる行動です。

思い切り走り回った後は、犬も満足したように休憩したり、穏やかに過ごしたりできるようになるでしょう。

すぐに止めるべき危険な行為

思わず走り出してしまうときは、頭で考えるよりも先に体が動いているということが多いので、思わぬトラブルを招くことがあります。

周囲の状況を見ずに走ってしまうため、家具などにぶつかって怪我をしたり周囲にいる人を転ばせてしまったりすることもめずらしくありません。犬も人も怪我をする可能性があるので、犬を走らせるときはきちんと飼い主さんが周囲の状況を見てあげてください。

犬が危険な状況で突然走り出してしまったときは、大きな音を立てたり抱き上げたりしてできるだけ早い段階で止めて一旦落ち着かせてください。その後、環境を整えた上で思いきり遊ばせましょう。

まとめ

ひとり遊びをすることは、犬の毎日を充実させたりストレスを溜めないようにしたりするためにとても大切なことです。犬が持つ本能的な欲求を満たせるように、適切なおもちゃを用意したり環境を整えてあげたりすることは飼い主さんの役割のひとつだと思います。

この記事で紹介した注意点を参考に、愛犬が安全に楽しくひとり遊びできるようにしてあげてくださいね。

(獣医師監修:寺脇寛子)

© 株式会社ピーネストジャパン